マーケティング1.0(売りのしくみ)の4Pを考える
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 09:43 UTC 版)
「共生マーケティング」の記事における「マーケティング1.0(売りのしくみ)の4Pを考える」の解説
1960年代の経済の高度経済成長を支えてきたマーケティングは4P〔(Product(製品), Price(価格), Place(場所), Promotion(販売促進)〕のマーケティングミックス要因を中心に遂行すると利益が得られるというものであった。 Productは前に導くというラテン語の原義のとおり、オートメーション工場のベルトコンベアから吐き出される量産品でヒューマンタッチではないイメージがあり、造って売り込むというプロダクトアウトのニュアンスがある。自動車部品の欠陥が増えたり食品偽装が存在したりするのは利益を第一に考えるからである。プロダクトだからコモディティ化の心配をしなければならない。 Priceでは製品価格の概念のみであり、地球環境を踏まえたトータルコストのような概念が含まれていない。 Placeでは場所を示すだけで、ソーシャルメディア時代の商品のダイナミックな流れを感じることがない。 Promotionは販売促進ということであるから、造って売り込むというプロダクト・アウトそのものであり、人々の繋がり、エンゲージメントといったソーシャルな面が足りない。 消費者重視の、よりきめ細かい活動を必要とする低成長時代にあっては4Pではなく4Cで見ていったほうが適切というのが共生マーケティングである。
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