マルコゴンザレスとは? わかりやすく解説

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マルコ・ゴンザレス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/21 19:42 UTC 版)

マルコ・ゴンザレス
Marco Gonzales
シアトル・マリナーズ時代
(2018年8月22日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国
出身地 コロラド州フォート・コリンズ
生年月日 (1992-02-16) 1992年2月16日(33歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
195 lb =約88.5 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2013年 MLBドラフト1巡目
初出場 2014年6月25日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

マルコ・エリアス・ゴンザレスMarco Elias Gonzales, 1992年2月16日 - )は、アメリカ合衆国コロラド州フォート・コリンズ出身のプロ野球選手投手)。左投左打。現在はフリーエージェント

イタリア系アメリカ人である[1]

経歴

プロ入り前

2010年MLBドラフト29巡目(全体890位)でコロラド・ロッキーズから指名されたが、ゴンザガ大学へ進学した。

2011年は15試合に登板し、11勝2敗、防御率2.57の成績を残した。また一塁手左翼手としても起用され、打者では36試合の出場で、打率.291を記録した。

2012年は12試合に先発登板し、8勝2敗、防御率1.55と好投。NCAA・ウェストコースト・カンファレンスの最優秀投手に選出された[2]。打者としても43試合の出場で、打率.325、2本塁打、29打点と活躍した。同年のゴールデンスパイク賞ではセミファイナリストまで残っていた[3]が、ファイナリストには選出されなかった。ジョン・オルルド賞英語版を受賞。

プロ入りとカージナルス時代

2013年MLBドラフト1巡目(全体19位)でセントルイス・カージナルスから指名され[4]、6月19日に契約[5]。ルーキー級ガルフ・コーストリーグ・カージナルスで4試合に登板後、8月にA+級パームビーチ・カージナルス英語版へ昇格。A+級パームビーチでは4試合に先発登板し、防御率1.62だった。

セントルイス・カージナルス時代
(2014年9月20日)

2014年はA+級パームビーチで開幕を迎え、6試合に先発登板。2勝2敗、防御率1.43と好投し、5月にAA級スプリングフィールド・カージナルスへ昇格。AA級スプリングフィールドでも7試合の登板で、3勝2敗、防御率2.33と結果を残し、フューチャーズゲームに選出され[6][7]、6月25日にプロ入り2年目でカージナルスとメジャー契約を結んだ[8]。同日のコロラド・ロッキーズ戦で先発起用されメジャーデビュー。5回を7安打、5失点と打たれたが、9点の援護もあり、勝ち負けは付かなかった[9]。その後2試合に登板したが、いずれの試合も敗戦投手となり、7月7日にAAA級メンフィス・レッドバーズへ降格。8月30日にダブルヘッダーで枠が拡大されたため、メジャーへ昇格。同日に行われたシカゴ・カブスとのダブルヘッダー2戦目で登板し、6回を3安打、1失点に抑え、メジャー初勝利を挙げた[10]。8月31日にAAA級メンフィスへ降格した[11]。9月2日に再昇格したが、チームは優勝争いの真っただ中だったこともあり、主にリリーフとして6試合に登板。この年は10試合(先発は5試合)に登板し、4勝2敗、防御率4.15だった。ポストシーズンではロースター入りし、ロサンゼルス・ドジャースとのディビジョンシリーズでは、リリーフとして3試合を無失点に抑え、2勝を記録するなど、チャンピオンシップシリーズ進出に貢献。チャンピオンシップシリーズでも無失点に抑えていたが、1勝2敗で迎えた第4戦目では1点リードの6回裏から登板したものの、1安打、3失点、1四球で救援に失敗し、敗戦投手となった[12]

AAA級メンフィス時代
(2015年8月11日)

2015年は1試合の先発登板に終わり、2.2イニングで7安打、4失点と炎上したが、敗戦投手にはならなかった。マイナーではA+級パームビーチ、AA級スプリングフィールド、AAA級メンフィスの3ランクで計18試合に先発登板したが、1勝5敗、防御率5.02と勝ち運にも見放され、低調な成績だった。

2016年4月13日にトミー・ジョン手術を受ける事が発表された[13]

マリナーズ時代

2017年7月21日にタイラー・オニールとのトレードシアトル・マリナーズへ移籍した[14]

2019年から背番号7に変更となった。アスレチックスと東京で開催された日本開幕戦で自身初の開幕投手を務めた。

2020年2月3日、新たに4年総額3000万ドルの契約を結んだ[15]。この年も2年連続2度目の開幕投手を務めた。

2021年4月1日のジャイアンツとの開幕戦で3年連続3度目の開幕投手を務めた[16]

2023年6月3日に左前腕屈筋の肉離れで負傷者リスト入り[17]すると、リハビリ中に神経圧迫を発症しため8月13日に手術を受けることが発表されて残りシーズンを全休した[18]

パイレーツ時代

2023年12月3日にジャクソン・カワー、コール・フィリップスとのトレードで、ジャレッド・ケルニックエバン・ホワイト、金銭と共にアトランタ・ブレーブスへ移籍した[19]。その後、5日に後日発表選手とのトレードで、ピッツバーグ・パイレーツへ移籍した[20]

2024年は、左前腕部の筋肉の張りで負傷者リスト入りを繰り返すと、8月28日に屈筋の手術を受けることになった[21]。11月4日に2025年の球団オプションが破棄され、FAとなった[22]

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2014 STL 10 5 0 0 0 4 2 0 1 .667 156 34.2 32 4 21 1 1 31 0 0 16 16 4.15 1.52
2015 1 1 0 0 0 0 0 0 0 ---- 16 2.2 7 1 1 0 0 1 0 0 4 4 13.50 3.00
2017 1 1 0 0 0 0 0 0 0 ---- 16 3.1 6 3 0 0 0 2 0 0 5 5 13.50 1.80
SEA 10 7 0 0 0 1 1 0 0 .500 169 36.2 53 5 11 0 1 30 2 0 22 22 5.40 1.75
'17計 11 8 0 0 0 1 1 0 0 .500 185 40.0 59 8 11 0 1 32 2 0 27 27 6.08 1.75
2018 29 29 1 0 0 13 9 0 0 .591 686 166.2 172 17 32 0 6 145 2 0 76 74 4.00 1.22
2019 34 34 0 0 0 16 13 0 0 .552 866 203.0 210 23 56 1 6 147 2 1 106 90 3.99 1.31
2020 11 11 1 0 0 7 2 0 0 .778 277 69.2 59 8 7 0 4 64 0 0 27 24 3.10 0.95
2021 25 25 1 0 0 10 6 0 0 .625 585 143.1 125 29 42 3 5 108 1 0 64 63 3.96 1.17
2022 32 32 0 0 0 10 15 0 0 .400 783 183.0 194 30 50 1 7 103 1 0 97 84 4.13 1.33
2023 10 10 0 0 0 4 1 0 0 .800 215 50.0 55 5 18 0 0 34 0 0 32 29 5.22 1.46
2024 PIT 7 7 0 0 0 1 1 0 0 .500 151 33.2 43 5 11 0 0 23 0 0 17 17 4.54 1.60
MLB:10年 170 162 3 0 0 66 50 0 1 .569 3920 926.2 956 130 249 6 30 688 8 1 466 428 4.16 1.30
  • 2024年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績



投手(P)












2014 STL 10 1 3 0 1 1.000
2015 1 0 0 0 0 ----
2017 1 0 0 0 0 ----
SEA 10 1 3 1 1 .800
'17計 11 1 3 1 1 .800
2018 29 4 19 1 0 .958
2019 34 7 23 3 2 .909
2020 11 1 6 0 1 1.000
2021 25 6 18 2 0 .923
2022 32 7 9 0 1 1.000
2023 10 1 6 0 1 1.000
2024 PIT 7 1 4 0 1 1.000
MLB 170 29 91 7 8 .945
  • 2024年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

背番号

  • 56(2014年 - 2015年、2017年 - 同年途中)
  • 32(2017年途中 - 2018年)
  • 7(2019年 - 2023年)
  • 27(2024年 - )

脚注

  1. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2020』廣済堂出版、2020年、247頁頁。ISBN 978-4-331-52282-0 
  2. ^ Marco Gonzales”. Gonzaga Baseball. 2015年1月12日閲覧。
  3. ^ Marco Gonzales A Semifinalist For The Golden Spikes Award”. Gonzaga Baseball (2012年5月29日). 2015年1月12日閲覧。
  4. ^ Cardinals select LHP Marco Gonzales with first round selection in 2013 Draft”. MLB.com Cardinals Press Release (2013年6月7日). 2015年1月12日閲覧。
  5. ^ Cardinals sign first round pick Gonzales”. MLB.com Cardinals Press Release (2013年6月20日). 2015年1月12日閲覧。
  6. ^ メジャーリーグ昇格のため出場辞退。
  7. ^ Cody Ulm (2014年6月25日). “Gonzales, Ramsey selected to Futures Game”. MLB.com. 2015年1月12日閲覧。
  8. ^ Cardinals purchase Marco Gonzales”. MLB.com Cardinals Press Release (2014年6月26日). 2015年1月12日閲覧。
  9. ^ Scores for Jun 25, 2014”. ESPN MLB (2014年6月25日). 2015年1月12日閲覧。
  10. ^ Scores for Aug 30, 2014”. ESPN MLB (2015年8月30日). 2015年1月12日閲覧。
  11. ^ Cards announce roster changes”. MLB.com Cardinals Press Release (2014年9月1日). 2015年1月12日閲覧。
  12. ^ Scores for Oct 15, 2014”. ESPN MLB (2014年10月15日). 2015年1月12日閲覧。
  13. ^ Langosch, Jenifer (2016年4月13日). “Cards prospect Gonzales lost for season”. MLB.com. 2016年5月20日閲覧。
  14. ^ Mariners acquire lefty Marco Gonzales from Cardinals for outfielder Tyler O’Neill”. The News Tribune (2017年7月21日). 2017年7月21日閲覧。
  15. ^ Mariners ink Marco Gonzales through 2024”. MLB.com (2020年2月3日). 2020年2月5日閲覧。
  16. ^ Daniel Kramer (2021年4月2日). “Seattle's comeback capped by walk-off walk” (英語). MLB.com. 2021年4月11日閲覧。
  17. ^ Mariners' Marco Gonzales: Diagnosed with flexor strain CBS Sports 2023年6月6日
  18. ^ Mariners' Marco Gonzales: Out for season CBS Sports 2023年8月13日
  19. ^ Braves get Kelenic, Gonzales, White for 2 RHPs” (英語). MLB.com. 2023年12月4日閲覧。
  20. ^ Pirates add to rotation by landing Gonzales from Braves” (英語). MLB.com. 2023年12月6日閲覧。
  21. ^ Former Seattle Mariners Ace Set to Undergo Major Surgery si.com 2024年8月29日
  22. ^ Pirates Decline Option On Marco Gonzales MLB Trade Rumors 2024年11月4日

関連項目

外部リンク


マルコ・ゴンザレス

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シュート!」の記事における「マルコ・ゴンザレス」の解説

藤田東高校参照

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「マルコ・ゴンザレス」を含む「シュート!」の記事については、「シュート!」の概要を参照ください。

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