マーク・ラングストンとは? わかりやすく解説

マーク・ラングストン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 08:20 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
マーク・ラングストン
Mark Langston
シアトル・マリナーズ時代
(1987年)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国
出身地 カリフォルニア州サンディエゴ
生年月日 (1960-08-20) 1960年8月20日(61歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
190 lb =約86.2 kg
選手情報
投球・打席 左投右打
ポジション 投手
プロ入り 1981年 ドラフト2巡目
初出場 1984年4月7日
最終出場 1999年9月24日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

マーク・エドワード・ラングストンMark Edward Langston, 1960年8月20日 - )は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンディエゴ出身の元プロ野球選手投手)。

経歴

シアトル・マリナーズ

サンノゼ州立大学から1981年MLBドラフトシアトル・マリナーズから2巡目に指名を受けて入団した[1]

1984年4月7日のミルウォーキー・ブルワーズ戦でメジャーデビューし、7回被安打4、2失点、奪三振5で初勝利を挙げる[1]。6月26日のシカゴ・ホワイトソックス戦でメジャー初完封、7月1日のボストン・レッドソックス戦でも2試合連続となる完封勝利を挙げた。後半戦で11勝を挙げ、リーグワーストの118四球ながら17勝10敗、防御率3.40、204奪三振を記録し、最多奪三振のタイトルを獲得。ルーキー・オブ・ザ・イヤーの投票では27本塁打、116打点を記録したチームメイトのアルビン・デービスに次ぐ2位だったが[1]、遜色ない働きをみせた。1985年は故障もあり7勝に終わるが、1986年は12勝14敗、球団記録となる245奪三振で2年ぶりの最多奪三振。1987年オールスターゲームに初選出される。19勝13敗、防御率3.84、262奪三振を記録し、2年連続の最多奪三振を獲得、初のゴールドグラブ賞を受賞した。1988年は15勝11敗、防御率3.34、235奪三振の成績。本拠地が狭いキングドームだったことも災いして、同年まで3年連続で被本塁打が30を越えた。1989年5月25日に、ランディ・ジョンソン他2選手との交換トレードでモントリオール・エクスポズへ移籍した[1]

負け越し続きのマリナーズで74勝67敗の成績を残した[1]彼は、マリナーズの歴代の優れた投手を選ぶ場合、トップファイブに選ばれる事が多く、しばしばランディ・ジョンソンに次いで2番目に高く評価される[2]

モントリオール・エクスポズ

移籍後は12勝9敗、防御率2.39、175奪三振、4完封を記録し、シーズン通算で16勝14敗、キャリアハイの防御率2.74、235奪三振の好成績だった。オフにフリーエージェントとなり、12月1日にカリフォルニア・エンゼルスと契約。

カリフォルニア・エンゼルス

1990年は10勝17敗、防御率4.40と期待を裏切ったが、1991年は4年ぶりにオールスターゲーム出場を果たす。19勝8敗、防御率3.00の好成績で3年ぶりのゴールドグラブ賞を受賞し、以後5年連続で受賞する。1992年は13勝、1993年も16勝を挙げる。移籍後は奪三振が200を越えることはなかったが、四球も減少して安定感が増し、チャック・フィンリージム・アボットと共に左腕王国を築いた。1994年ストライキでシーズンが打ち切られた影響で7勝に終わり、連続2桁勝利が9年で途切れた。

1995年は15勝と復活した。この年、10月2日にキングドームで行われたマリナーズとのアメリカンリーグ西地区優勝をかけたワンゲームプレーオフに登板、負け投手となった[3]。以後は6勝、2勝に終わり、オフにフリーエージェントとなった。

以後

1998年1月7日に故郷のサンディエゴ・パドレスと契約。4勝6敗、防御率5.86と不本意な成績だったが、チームは地区優勝。アトランタ・ブレーブスとのリーグチャンピオンシップシリーズからロースター入りし、3試合に登板して無失点に抑えリーグ優勝に貢献。自身初の出場となったニューヨーク・ヤンキースとのワールドシリーズでは第1戦でティノ・マルティネスに勝ち越しの満塁本塁打を浴びる。その後は登板がなく、チームも4連敗で敗退した。オフにフリーエージェントとなるが再契約。しかし1999年開幕直前に解雇され、4月4日にクリーブランド・インディアンスと契約。主に中継ぎとして25試合に登板した。2000年開幕前の春のキャンプで現役を引退した[2]

牽制球が巧みで、当時MLB史上最多の91人を牽制で刺した(この記録は2008年デトロイト・タイガースケニー・ロジャースが新記録を樹立して歴代2位となった[4]

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
1984 SEA 35 33 5 2 0 17 10 0 -- .600 965 225.0 188 16 118 5 8 204 4 2 99 85 3.40 1.36
1985 24 24 2 0 0 7 14 0 -- .333 577 126.2 122 22 91 2 2 72 3 3 85 77 5.47 1.68
1986 37 36 9 0 0 12 14 0 -- .462 1057 239.1 234 30 123 1 4 245 10 3 142 129 4.85 1.49
1987 35 35 14 3 0 19 13 0 -- .594 1152 272.0 242 30 114 0 5 262 9 2 132 116 3.84 1.31
1988 35 35 9 3 1 15 11 0 -- .577 1078 261.1 222 32 110 2 3 235 7 4 108 97 3.34 1.27
1989 10 10 2 1 1 4 5 0 -- .444 297 73.1 60 3 19 0 4 60 1 2 30 29 3.56 1.08
MON 24 24 6 4 0 12 9 0 -- .571 740 176.2 138 13 93 6 0 175 5 2 57 47 2.39 1.31
'89計 34 34 8 5 1 16 14 0 -- .533 1037 250.0 198 16 112 6 4 235 6 4 87 76 2.74 1.24
1990 CAL
ANA
33 33 5 1 0 10 17 0 -- .370 950 223.0 215 13 104 1 5 195 8 0 120 109 4.40 1.43
1991 34 34 7 0 1 19 8 0 -- .704 992 246.1 190 30 96 3 2 183 6 0 89 82 3.00 1.16
1992 32 32 9 2 1 13 14 0 -- .481 941 229.0 206 14 74 2 6 174 5 0 103 93 3.66 1.22
1993 35 35 7 0 0 16 11 0 -- .593 1039 256.1 220 22 85 2 1 196 10 2 100 91 3.20 1.19
1994 18 18 2 1 0 7 8 0 -- .467 517 119.1 121 19 54 1 0 109 6 0 67 62 4.68 1.47
1995 31 31 2 1 0 15 7 0 -- .682 859 200.1 212 21 64 1 3 142 5 1 109 103 4.63 1.38
1996 18 18 2 0 0 6 5 0 -- .545 518 123.1 116 18 45 0 2 83 4 0 68 66 4.82 1.31
1997 9 9 0 0 0 2 4 0 -- .333 226 47.2 61 8 29 1 0 30 1 0 34 31 5.85 1.89
1998 SD 22 16 0 0 0 4 6 0 -- .400 380 81.1 107 11 41 1 1 56 3 1 55 53 5.86 1.82
1999 CLE 25 5 0 0 0 1 2 0 0 .333 274 61.2 69 9 29 6 0 43 2 0 40 36 5.25 1.59
MLB:16年 457 428 81 18 4 179 158 0 0 .531 12562 2962.2 2723 311 1289 34 46 2464 89 22 1438 1306 3.97 1.35
  • 各年度の太字はリーグ最高
  • CAL(カリフォルニア・エンゼルス)は、1997年にANA(アナハイム・エンゼルス)に球団名を変更

年度別守備成績



投手(P)












タイトル

表彰

記録

脚注

  1. ^ a b c d e Twenty Years Later, Mark Langston Trade Still Benefiting Mariners”. bleacherreport.com (2009年4月28日). 2015年8月31日閲覧。
  2. ^ a b Jim Moore (2007年8月28日). “Go 2 Guy: Seattle exit still gnaws at Langston”. seattlepi.com. 2015年8月31日閲覧。
  3. ^ Larry Stone (2012年6月30日). “Mark Langston sees the big picture of his 1995 loss to Mariners”. シアトル・タイムズ. 2015年8月31日閲覧。
  4. ^ Jason Beck (2008年5月10日). “Pickoff gives Rogers all-time lead Pickoff gives Rogers all-time lead”. mlb.com. 2015年8月31日閲覧。

外部リンク





固有名詞の分類

アメリカ合衆国の野球選手 ルーブ・ワッデル  バリー・マニュエル  マーク・ラングストン  アレックス・ラミレス・ジュニア  ジャスティン・バーランダー
クリーブランド・インディアンスの選手 ライアン・ガーコ  ゲイロード・ペリー  マーク・ラングストン  アーリー・ウィン  フランク・ロビンソン
サンディエゴ・パドレスの選手 ゲイロード・ペリー  デイヴ・ヒルトン  マーク・ラングストン  ショーン・エステス  ライアン・クレスコ
ワシントン・ナショナルズ及びモントリオール・エクスポズの選手 ロイス・クレイトン  バリー・マニュエル  マーク・ラングストン  レアール・コーミエ  ジェイソン・マーキー
ロサンゼルス・エンゼルス及びその前身球団の選手 ティム・アンロー  ブライアン・フエンテス  マーク・ラングストン  ダラス・マクファーソン  フランク・ロビンソン
シアトル・マリナーズの選手 バッキー・ジェイコブセン  エディ・グアダード  マーク・ラングストン  ジョン・オルルド  ジェフ・シリーロ

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「マーク・ラングストン」の関連用語

マーク・ラングストンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



マーク・ラングストンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのマーク・ラングストン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS