ハンター・レンフローとは? わかりやすく解説

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ハンター・レンフロー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/30 07:21 UTC 版)

ハンター・レンフロー
Hunter Renfroe
サンディエゴ・パドレス時代
(2018年7月22日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国
出身地 ミシシッピ州ジャクソン
生年月日 (1992-01-28) 1992年1月28日(33歳)
身長
体重
6' 1" =約185.4 cm
220 lb =約99.8 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 外野手
プロ入り 2013年 MLBドラフト1巡目
初出場 2016年9月21日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ダスティン・ハンター・レンフローDustin Hunter Renfroe, 1992年1月28日 - )は、アメリカ合衆国ミシシッピ州ジャクソン出身のプロ野球選手外野手)。右投右打。現在は、フリーエージェント(FA)。

サンディエゴ・パドレスの球団新人シーズン本塁打記録を持つ[1]

経歴

プロ入り前

2010年MLBドラフト31巡目(全体953位)でボストン・レッドソックスから指名されたが、契約せずにミシシッピ州立大学英語版へ進学した。

プロ入りとパドレス時代

2013年MLBドラフト1巡目(全体13位)でサンディエゴ・パドレスから指名され、プロ入り。契約後、傘下のA級フォートウェイン・ティンキャップス英語版でプロデビュー。A+級レイクエルシノア・ストーム英語版でもプレーし、2球団合計で43試合に出場して打率.271、6本塁打、25打点、2盗塁を記録した。

2014年はA+級レイクエルシノアとAA級サンアントニオ・ミッションズでプレーし、2球団合計で129試合に出場して打率.267、21本塁打、75打点、11盗塁を記録した。この年はオールスター・フューチャーズゲームのアメリカ合衆国選抜にも選出された。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、サプライズ・サグアロス英語版に所属した。

2015年もAA級サンアントニオとAAA級エルパソ・チワワズでプレーし、2球団合計で133試合に出場して打率.272、20本塁打、78打点、5盗塁を記録した。

2016年は開幕からAAA級エルパソでプレーした。133試合に出場して打率.306、30本塁打、105打点、5盗塁を記録すると、パシフィックコーストリーグのMVPに輝いた。また、2年ぶりにオールスター・フューチャーズゲームのアメリカ合衆国選抜に選出された。9月21日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りし、同日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦でメジャーデビュー[2]。初打席ではエドウィン・エスコバーから敬遠四球で出塁したが、これは15年ぶりの珍記録だった[3]。シーズン最後の週の6試合では、打率.409、3本塁打、13打点を記録してプレイヤー・オブ・ザ・ウィークを受賞した。特に9月27日のロサンゼルス・ドジャース戦では初回裏に前田健太から左翼席へ3点本塁打、8回裏二死満塁のフルカウントではルイス・コールマンから満塁弾をバックスクリーンに放ち、1人でこの試合の全打点を記録している[4]。この年メジャーでは11試合に出場して打率.371、4本塁打、14打点を記録した[5]

2017年9月27日のドジャース戦でシーズン25号本塁打を記録し、1969年ネイト・コルバートが記録した球団新人シーズン本塁打記録を更新した[1]。この年は122試合に出場して打率.231、26本塁打、58打点、3盗塁を記録した[5]

2018年は117試合に出場して打率.248、26本塁打、68打点、2盗塁を記録した[5]

2019年は140試合に出場して打率.216、33本塁打、64打点、5盗塁を記録した[5]

レイズ時代

2019年12月6日にトミー・ファムジェイク・クロネンワースとのトレードで、ゼイビア・エドワーズ後日発表選手と共にタンパベイ・レイズへ移籍した[6]

2020年11月20日にDFAとなり[7]、25日に自由契約となった[8]。この年は42試合と出場試合数を大幅に落とした[5]

レッドソックス時代

2020年12月14日にボストン・レッドソックスと310万ドルの単年契約を結んだ[9]。オプションとして最大60万ドルの出来高が含まれる。

ブルワーズ時代

2021年12月1日にジャッキー・ブラッドリー・ジュニアアレックス・ビネラス英語版デビッド・ハミルトンとのトレードで、ミルウォーキー・ブルワーズへ移籍した[10]。同年は144試合に出場と復活し打率.259、キャリアハイとなる31本塁打、96打点、1盗塁を記録した[5]

エンゼルス時代

2022年11月22日にジャンソン・ジャンクエルビス・ペゲーロアダム・セミナリス英語版とのトレードで、ロサンゼルス・エンゼルスへ移籍した[11]。同年は125試合に出場して前年とほぼ同じ打率.255、29本塁打、72打点、1盗塁を記録した[5]

2023年8月30日にマット・ムーアレイナルド・ロペズルーカス・ジオリトドミニク・レオンと共に自由契約となった[12]

レッズ時代

2023年9月1日にウェイバー公示を経てシンシナティ・レッズへ移籍した。しかし移籍後は14試合で打率.128、1本塁打、4打点と結果を残せず、同月18日にDFAとなり、21日にFAとなった[13]。この年は2チーム合計で140試合に出場して打率.233、20本塁打、60打点を記録した[5]

ロイヤルズ時代

2023年12月19日にカンザスシティ・ロイヤルズと2年総額1300万ドルの契約を結んだ[14]。2024年の年俸は550万ドル、2025年は750万ドルのプレイヤーオプションとなる[15]

2024年は120試合に出場したものの、打率こそ.229ながら自身にとって3番目に悪い15本塁打、52打点、1盗塁に終わった[5]

2025年は移籍1年目の低調だった成績からの巻き返しを期待されたが、5月中旬の時点で35試合出場、打率.182、OPS.483と絶不調に陥っため、5月24日にジョン・レイブ英語版の昇格に伴ってDFAとなり[16]、4日後に自由契約となった[17]

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2016 SD 11 36 35 8 13 3 0 4 28 14 0 0 0 0 1 1 0 5 1 .371 .389 .800 1.189
2017 122 479 445 51 103 25 1 26 208 58 3 0 0 1 27 1 6 140 4 .231 .284 .467 .751
2018 117 441 403 53 100 23 1 26 203 68 2 1 0 5 30 2 3 109 9 .248 .302 .504 .805
2019 140 494 440 64 95 19 1 33 215 64 5 0 0 6 46 1 2 154 6 .216 .289 .489 .778
2020 TB 42 139 122 18 19 5 0 8 48 22 2 0 0 1 14 0 2 37 3 .156 .252 .393 .645
2021 BOS 144 572 521 89 135 33 0 31 261 96 1 2 0 6 44 0 1 130 6 .259 .315 .501 .816
2022 MIL 125 522 474 62 121 23 1 29 233 72 1 1 2 3 39 1 4 121 11 .255 .315 .492 .807
2023 LAA 126 504 459 56 111 31 0 19 199 56 0 0 0 3 39 0 3 113 15 .242 .304 .434 .737
CIN 14 44 39 4 5 0 0 1 8 4 0 0 0 0 5 0 0 12 0 .128 .227 .205 .432
'23計 140 548 498 60 116 31 0 20 207 60 0 0 0 3 44 0 3 125 15 .233 .297 .416 .713
2024 KC 120 424 385 44 88 18 0 15 151 52 1 1 0 1 36 0 2 84 10 .229 .297 .392 .689
2025 35 108 99 5 18 6 0 0 24 4 0 0 0 1 8 0 0 21 4 .182 .241 .242 .483
MLB:9年 961 3655 3323 449 790 180 4 192 1554 506 15 5 2 26 281 6 23 905 65 .238 .299 .468 .767
  • 2024年度シーズン終了時

ポストシーズン打撃成績



















































2020 TB ALWC 2 5 5 1 1 0 0 1 4 4 0 0 0 0 0 0 0 3 0 .200 .200 .800
ALDS 1 1 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 .000 .000
ALCS 4 9 9 0 2 1 0 0 3 2 0 0 0 0 0 0 0 6 0 .222 .222 .333
WS 5 9 8 1 1 0 0 1 4 1 0 0 0 0 1 0 0 2 0 .125 .222 .500
2021 BOS ALWC 1 4 3 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 2 0 .333 .500 .333
ALDS 4 19 17 2 5 1 0 0 6 0 0 0 0 0 2 0 0 2 3 .294 .368 .353
ALCS 6 20 16 2 1 1 0 0 2 1 1 0 0 0 4 0 0 8 2 .063 .250 .125
2024 KC ALWC 1 4 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 0 .000 .250 .000
ALDS 1 2 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 .000 .000 .000
出場:3回 25 73 64 6 11 3 0 2 20 8 1 0 0 0 9 0 0 26 5 .172 .274 .313
  • 2024年度シーズン終了時

年度別守備成績



中堅(CF) 左翼(LF) 右翼(RF) 一塁(1B)
















































2016 SD - - 9 14 1 2 0 .882 -
2017 - - 120 204 9 9 1 .959 -
2018 - 58 96 3 3 0 .971 50 96 3 5 1 .952 -
2019 4 11 0 0 0 1.000 67 96 5 1 2 .990 86 114 8 1 1 .992 -
2020 TB - - 39 60 1 3 0 .953 2 5 2 0 0 1.000
2021 BOS 8 11 0 0 0 1.000 - 138 242 16 12 3 .956 -
2022 MIL - - 118 210 11 4 2 .982 1 0 0 0 0 ----
2023 LAA - - 122 216 8 5 3 .978 5 23 2 0 1 1.000
CIN - - 6 11 0 0 0 1.000 -
'23計 - - 128 227 8 5 3 .979 5 23 2 0 1 1.000
2024 KC - - 116 200 9 2 2 .991 1 1 0 0 1 1.000
MLB 12 22 0 0 0 1.000 125 192 8 4 2 .980 804 1367 66 43 13 .971 9 29 4 0 2 1.000
  • 2024年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

表彰

MiLB
  • パシフィック・コーストリーグ最優秀選手賞英語版:1回(2016年)
MLB

記録

MiLB

背番号

  • 71(2016年)
  • 10(2017年 - 2019年、2021年)
  • 11(2020年)
  • 12(2022年 - 2023年8月30日)
  • 32(2023年9月1日 - 同年9月17日)
  • 16(2024年 - 2025年途中)

脚注

  1. ^ a b Renfroe sets Padres' rookie homer record MLB.com (英語) (2017年9月27日) 2017年9月29日閲覧
  2. ^ AJ Cassavell (2016年9月21日). “Padres to add several prospects to roster” (英語). MLB.com. 2017年3月27日閲覧。
  3. ^ 「2016 Regular Season Team Review & Final Stats 30球団通信簿 週間・月刊最優秀選手受賞者」『隔月刊スラッガー増刊』2016年12月号 日本スポーツ企画出版社 56頁
  4. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2017』廣済堂出版、2017年、472頁頁。ISBN 978-4-331-52084-0 
  5. ^ a b c d e f g h i MLB公式プロフィール参照。
  6. ^ AJ Cassavell (2019年12月6日). “Padres get Pham from Rays for Renfroe” (英語). MLB.com. 2019年12月7日閲覧。
  7. ^ Rays Designate Hunter Renfroe For Assignment” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年11月20日閲覧。
  8. ^ Hunter Renfroe, Brian O'Grady Become Free Agents” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年11月26日閲覧。
  9. ^ Red Sox Sign Hunter Renfroe” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年12月14日閲覧。
  10. ^ Brewers Hunter Renfroe trade”. www.mlb.com. 2021年12月2日閲覧。
  11. ^ Angels acquire OF Hunter Renfroe from Milwaukee” (英語). MLB.com. 2022年11月23日閲覧。
  12. ^ “エ軍、放出5選手の移籍先が決定 ムーアら3投手はガ軍へ、グリチックは残留…各球団発表”. Full-Count. (2023年9月1日). https://full-count.jp/2023/09/01/post1436817/ 2023年9月23日閲覧。 
  13. ^ “レッズがレンフローを自由契約、移籍後39打数5安打 8月エンゼルスからウエーバーで加入”. 日刊スポーツ. (2023年9月21日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/mlb/news/amp/202309220000178.html 2023年9月23日閲覧。 
  14. ^ Royals sign OF Hunter Renfroe to one-year Major League contract” (英語). MLB.com. 2023年12月20日閲覧。
  15. ^ Royals Finalizing Two-Year Deal With Hunter Renfroe” (英語). MLB Trade Rumors (2023年12月15日). 2023年12月20日閲覧。
  16. ^ 【MLB】ロイヤルズがレンフローのDFAを発表 今季ここまでOPS.483 2年契約の2年目も不振が続く(MLB.jp)”. Yahoo!ニュース. 2025年5月29日閲覧。
  17. ^ Anthony Franco (2025年5月29日). “Royals Release Hunter Renfroe” (英語). MLB Trade Rumors. 2025年5月30日閲覧。

関連項目

外部リンク




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