マニ主義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/17 21:59 UTC 版)
詳細は「マニ教」を参照 マニ教はマニによって創始され、西は北アフリカ、東は中国まで勢力を持った。その影響は西方のキリスト教思想にわずかに残っているが、それはマニ教からキリスト教に改宗したヒッポのアウグスティヌスによる。彼は著作中でマニ教を激しく非難しており、彼の著作がカトリック、プロテスタント、正教会の神学者たちの間で影響力を保っている。マニ主義の重要な教義は二元論的な宇宙論・神学だが、この教義はマズダクが創始した哲学であるマズダク主義と同じであった。この二元論の下では、宇宙には二つの根源的な原理が存在する。つまり、光、善い原理と闇、悪い原理である。この二つの原理は宇宙的な災難によって混ざり合ってしまう。そこで、この人生における人間の役割は善い行いによって自分の一部を光に属しなおさせることになる。マニは善と悪の混合を宇宙の悲劇だとみなしたが、マズダクはこれをより中立的で、楽天的ですらある立場から見た。
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