マディヤ・ローカ、中間的世界
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/19 05:23 UTC 版)
「ジャイナ宇宙論」の記事における「マディヤ・ローカ、中間的世界」の解説
ジャイナ宇宙論によるジャンブードヴィーパの地図を描いた図 大陸の2と1/2を描いた図 宇宙の中間に位置するマディヤ・ローカは我々が住む大地の上下にそれぞれ存在する九百のヨジャンからなる。そこには以下のような生物が住む: ジヨティスカ・デーヴァ(光輝なる神々) - 大地から790~900ほど上のヨジャンに住む 人間、ティールヤンク(獣、鳥、植物)は大地に住む ヴィヤンタル・デーヴァ(中間的な神々) - 大地より100ほど下のヨジャンに住む マディヤローカは大洋に囲まれた多くの大陸・島嶼より成る。そのうちの最初の八つは以下のような名前を持つ :- 大陸・島 大洋 ジャンブードヴィーパ ラヴァノダ (塩水の海) ガトキ・カンド カロダ (黒い海) プスカルヴァルドヴィーパ プスカロダ (蓮の海) ヴァルンヴァルドヴィーパ ヴァルノダ (ヴァルンの海) クシルヴァルドヴィーパ クシロダ (乳の海) グルトヴァルドヴィーパ グルトダ (バターミルクの海) イクスヴァルドヴィーパ イクスヴァロダ (糖蜜の海) ナンディスワルドヴィーパ ナンディスワロダ メル山が直径100000ヨジャンの円形であるジャンブードヴィーパに取り巻かれた世界の中央に存在する。メル山の周囲を二セットの太陽、月、星々が巡っている。というのは一セットが巡っている間もう一方はメル山の向こうで休息しているのである。 ジャンブードヴィーパ大陸には六つの有力な山があり、大陸を七つの領域(クセトラ)に分けている。その領域の名前は以下: バーラト・クセトラ マハーヴィデー・クセトラ アイラヴァト・クセトラ ラムヤク ハイラニヴァト・クセトラ ハイマヴァ・クセトラ ハリ・クセトラ バーラト・クセトラ、マハーヴィデー・クセトラ、アイラヴァト・クセトラの三つの領域では禁欲生活や解脱が可能であり、ティールタンカラ達がジャイナ教を説いたため、カルマ・ボオミとも呼ばれる。他の四つの領域、つまりラムヤク、ハイラニヴァト・クセトラ、ハイマヴァ・クセトラ、ハリ・クセトラでは人間が罪を犯すことなく喜びにあふれた生活を送っておりいかなる宗教も解脱も起こらないため、アカルマボーミあるいはボグブミと呼ばれている。
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