マイクテスト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 08:17 UTC 版)
音声(後述)、または楽器演奏の音を集音し、スピーカーやヘッドフォンから出力される音を確認するのが通常である。通常、「マイクの調整」と呼ばれるがごく一部を除いてマイク自身の特性を変えてしまうことはなく、伝送系の途中に挿入されたイコライザなどで周波数特性を調整する場合が殆どである。 ドラムセットなど、狭い空間に多くのマイクを設置してミキシング・コンソールとの接続がわかりにくい場合などは、ウインドスクリーンを爪でガリガリと引っ掻いて確認するガリ送りと呼ばれる方法を用いる。 マイクテストで使われる音声の決まり文句として「あ、あ、あ」「ただいまマイクのテスト中」「本日は晴天なり」がしばしば用いられる(無線通信ではこの「本日は晴天なり」との語句を使うべき事が総務省令無線局運用規則第14条第1項別表第4号と第39条で定められている)。これは英語の"It's a fine day."を直訳したものとされている。 教育を受けた音響オペレータがマイクのテストならびに調整を行う際は、目的の周波数成分に応じた声を発して、それを聞いて作業する。よく使われる文言は下記の通りであるが、この通りにしなくてはならないという決まりはなく、これ以外の文言または普通の会話や歌声で調整するオペレータもいる。 マイクテストの文言の例 「マイクテスト」(そのまま)、「テスト」、「チッチッチッ」(舌打ち。主に高域)、「チェック、チェック」「ハー、ハー」「ワン、ツー、スリー、フォー」(これは英語圏にも多い)、「ハロー」「ヘイ、ヘイ」(以上、主に中高域)、「ロウ、ロウ」(主に低域)「ハッ、ハッ」。 なお、音響機器の取り扱いを知らない人がしばしば行う「テスト」として、マイクロフォンを叩いたり、息を吹きかけたりすることがあるが、これらは振動板に衝撃を与えるとともに、アンプで増幅された衝撃音がスピーカーを破損させることがある。反対に前述の「ガリ送り」を悪影響あるテスト方法と勘違いされている。
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