ポーティング
ソースコードを使って、元のソフトウェアが対応していないプラットフォームでそのソフトウェアが動作するように作業することを指す。日本語では「移植」と呼ぶ。また、国内では、ポーティングされたバージョンを「移植版」などと呼ぶ。
基本的には、オリジナルのソースコードをそのまま利用するが、特定のプラットフォーム用のコードを付け加えることもある。オープンソースソフトウェアでは、オリジナルの機能を変えたり、プラットフォームとは関係なく機能を削除したり、オリジナルにない機能を追加したりすることはほとんど行われない。ただし、商用ソフトウェアなどでは、プラットフォームの違いがマーケットの違いになるため、「移植版」などと呼んでいても、機能が追加されるなど大幅に改良されることもある。
関連見出し
オープンソース
移植
【英】porting
移植とは、特定の環境から、他の環境にソフトウェアを修正しつつ移行することである。「ポーティング」とも呼ばれる。
具体的には、特定のコンピュータやシステム用として開発されたOSやアプリケーションを、別のコンピュータやシステムで動作するように、ソースコードレベルで書き換えを行ったり、再コンパイルなどを行なったりすることによって、再構築を行うことを意味する。
例えば、あるCPU用に記述されたソフトウェアを、もともと互換性のない他のCPU上でも作動するようにすることや、特定のOS上で動くアプリケーションを他のOS上でも起動できるようにする場合のことを指す。なお、このときの移植のしやすさのことをポータビリティと呼ぶこともある。
一般に、ソフトウェアは、特定のハードウェアやOSで動作するよう設計されているため、別の環境で動作させるためには、移植という作業が必要になる。
- ポーティングのページへのリンク