ポロシティ(ブローホール、ガス吹かれ)
英語 porosily； blow hole； gas hole
鋳物内部に包含されているガスによる鋳造欠陥の総称。ミクロポロシティやピンホールは小さいガス欠陥を指し、ブローホールは大きいガス欠陥を指すこともある。原因としては鋳込み中に空気や鋳型から発生するガスを巻き込んだもの、溶湯充満時に鋳型内の空気が抜け切らず残ったもの、溶湯自体から放出されるガスや中子から発生したガスが凝固時に抜け切れないで残留したものなど、いろいろある。対策としては、静かに乱流を起こさないように鋳込む、鋳型(主型、中子)の通気度をよくするため粗い砂を使う、鋳型にはガス抜き穴をあける、鋳込み混度を高くする、鋳型からのガス発生量を減らすため、レジンなどの粘結剤を減らす、などの手段がある。
※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。
ポロシティ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2022/06/10 05:34 UTC 版)
ポロシティ（porosity, void fraction）とは、固体物質が小孔や割れ目、粒子間空隙などの空間（void, pore）を含む量を表す尺度。物質の全体積に占める空間の体積の割合で定義され、0 - 1または0 - 100%の値を取る。この概念が用いられる分野には薬剤学、窯業、金属工学、物質科学、製造業、地球科学、土質力学などがある。
- ^ a b c 国際科学振興財団（編） 『科学大事典』（第二版）丸善、2005年。ISBN 4621075217。
- ^ 物理学辞典編集委員会（編） 『物理学辞典（三訂版）』培風館、2005年。ISBN 456302094X。
- ^ a b 土壌物理研究会（編） 『土の物理学：土質工学の基礎』森北出版、1979年。ISBN 9784627461208。
- ^ JIS B 0190:2010圧力容器の構造に関する共通用語
- ^ JIS H 7009:2016 ポーラス金属用語
- ^ JIS Z 2500:2000 粉末や（冶）金用語
- ^ JIS R 1600:2011 ファインセラミックス関連用語
- ^ a b c JIS H 7006:1991 金属基複合材料用語
- ^ JIS M 0104:1984 石炭利用技術用語
- ^ a b c JIS H 0211:1992 ドライプロセス表面処理用語
- ^ JIS R 2001:1985 耐火物用語
- ^ JIS H 7008:2008 金属超微粒子用語
- ^ a b JIS K 3802:2015 膜用語
- ^ JIS A 0202:2008 断熱用語
- ^ JIS X 0701:2005 情報及びドキュメンテーション－用語
- ^ JIS A 0207:2018 地盤工学用語
- ^ a b JIS M 0102:2000 鉱山用語
- ^ JIS K 0211:2013 分析化学用語（基礎部門）
- ^ JIS H 0400:1998 電気めっき及び関連処理用語
- ^ a b JIS Z 4001：1999 原子力用語
- ^ JIS Z 2501：2000 焼結金属材料−密度, 含油率及び開放気孔率試験方法
- ^ a b 鈴木淑夫 『岩石学辞典』朝倉書店、2005年。ISBN 4254162464。
- ^ 椿淳一郎、鈴木道隆、神田良照 『入門 粒子・粉体工学』日刊工業新聞社、2002年。ISBN 4526050008。
- ^ 白根睦巳 (1987). “空隙率による織物の層別：長繊維織物について”. 繊維機械学会誌 40 (2): 76-89. doi:10.4188/transjtmsj.40.2_P76 2016年5月21日閲覧。.
- ^ L.F. Athy (1930). “Density, porosity and compactation of sedimentary rocks”. Bull. Amer. Assoc. Petrol. Geol. 14: 1-24.
- ^ Rouquerol, J. (1994). “Recommendations for the characterization of porous solids”. Pure and Appl. Chem. 66: 1739–1758. doi:10.1351/pac199466081739. See page 1745.
- ^ a b 粉体工学会（編） 『粉体の基礎物性』日刊工業新聞社、2005年、96頁。ISBN 4526055441。
- ^ 北川進 『配位空間の化学: 最新技術と応用』シーエムシー、2009年、130頁。ISBN 4781301355。
- ^ a b F.A.L. Dullien (1992). Porous Media, Fluid Transport and Pore Structure (2nd ed.). en:Academic Press
- ^ JIS A 1509-3:2014 セラミックタイル試験方法－第3部：吸水率, 見掛け気孔率及びかさ密度の測定方法
- ^ JIS M 8719:1990 鉄鉱石ペレット－体積測定方法
- ^ JIS M 8717:1993 鉄鉱石－密度試験方法
- ^ JIS M 8716:1990 鉄鉱石ペレット－見掛密度及び気孔率の算出方法
- ^ JIS R 1655：2003 ファインセラミックスの水銀圧入法による成形体気孔径分布試験方法
- ^ Brun, M.; Lallemand, A.; Quinson, J-F.; Eyraud, C. (1977). “A new method for the simultaneous determination of the size and the shape of pores: The Thermoporometry”. Thermochimica Acta (Elsevier Scientific Publishing Company, Amsterdam) 21: 59–88. doi:10.1016/0040-6031(77)85122-8.
- ^ Mitchell, J.; Webber, J. Beau W.; Strange, J.H. (2008). “Nuclear Magnetic Resonance Cryoporometry”. Phys. Rep. 461: 1–36. Bibcode: 2008PhR...461....1M. doi:10.1016/j.physrep.2008.02.001.
- ^ Webber, J. Beau W.; Dore, John C. (2008). “Neutron Diffraction Cryoporometry -- a measurement technique for studying mesoporous materials and the phases of contained liquids and their crystalline forms”. Nucl. Instrum. Meth. A. 586 (2): 356–366. Bibcode: 2008NIMPA.586..356W. doi:10.1016/j.nima.2007.12.004.
[続きの解説]
「ポロシティ」の続きの解説一覧
- 1 ポロシティとは
- 2 ポロシティの概要
- 3 空隙率の測定
- 4 関連項目
- ポロシティのページへのリンク
