ホーンテッドハウスとは? わかりやすく解説

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ホーンテッドハウス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/04 02:19 UTC 版)

ホーンテッドハウス
ジャンル サバイバルホラー[1]
対応機種 Atari 2600
開発元 アタリ
発売元 アタリ
デザイナー ジェームズ アンドレアセン
人数 1人
発売日 1982年2月[2]
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ホーンテッドハウス』(英語: Haunted House)は、ジェームズ・アンドレアセンによって設計され、1982年2月にアタリから発売されたAtari 2600テレビゲームである[2]。 本作は、骨壷の3つの破片を回収するために、故ザカリー・グレイブスのお化け屋敷を探索する内容となっており、主人公は一対の目で描かれている。GameSpy の記事によると、このゲームはサバイバルホラーのジャンルの中で最も初期の例の一つであることが確認されている[3]

ハウスは3階建てで、地下室がある。プレイヤーは一度に3つのアイテム(ドアを開けるための、悪霊を追い払う、骨壷)のうち1つだけを拾うことができ、コウモリタランチュラ、グレイブス氏の幽霊を避けなければならない。9回モンスターに襲われるとゲーム終了。骨壷を持って家を脱出した場合、プレイヤーの勝ちとなる。

アイテム(および高難易度の家のレイアウト)は、プレイヤーがジョイスティックの「火」ボタンを使用してマッチに火をつけたときにのみ見ることができ、キャラクターの周りの小さな範囲を照らす。これは何回でも行うことができるが、マッチは消されるまでの限られた時間だけ持続する。モンスターがプレーヤーと同じ部屋に入れば、モンスターからの遠吠えの風により火のついたマッチが吹き飛ばされる。

本作は全部で9つのステージがあり、ゲームがをより高難度にしている。特に、難易度が高くなるにつれて、プレイヤーがマッチに火をつけないと家の壁が見えなくなる[4]

反応

1983年のElectronic Gamesは、ホーンテッドハウスのグラフィックは「シンプルな面があるが、暗がりの部屋の中を忍び寄る効果は非常によくできている」と述べている[5]

リチャード A. エドワーズは、The Space Gamer 54巻でホーンテッドハウスをレビューしている。エドワーズは、「ホーンテッドハウスについてすぐに思い浮かぶ欠点はない。これは確かに勝者であり、最寄りの店から忽然と買われるべきだ」とコメントしている。

1993年のレビューでは、デジタルプレスはこのゲームに10点満点中6点を与え、「怖いジャンルの恐竜」と呼んだが、悪いゲームではないと述べている。

続編

2010年には、アタリ社から同名の続編が発売され、WindowsWiiXbox Live Arcade向けにグラフィックを刷新した『ホーンテッドハウス』が発売された。Windows版は2010年9月28日 [6]、Wii版は2010年10月5日[7]、Xbox Live Arcade版は2010年10月28日に発売された。本作は、屋敷の中で謎の失踪を遂げたとされる初代主人公の30年後を舞台に、孫たちが屋敷の中で主人公を探していくというストーリーである。

このゲームの非公式な続編である "ホーンテッドハウスへの帰還 "は、プラグアンドプレイゲームシステムのAtari Flashback2に含まれていたいくつかの組み込みゲームの1つである。アドベンチャーソースコードとグラフィックを使用しており、他のアタリフラッシュバックには収録されていない。

シリーズの新作、『ホーンテッドハウス:秘密のグレイブス』が2014年9月1日に発表され[8] 、2014年11月25日にMicrosoft Windows向けに発売された[9]。リリースするとすぐに、このゲームは批評家から否定的なレビューを受けた[10]

脚注

出典

  1. ^ Buecheler, Christopher (2002年12月8日). “Haunted House: Origin of the Genre”. Gamespy. 2012年4月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年9月19日閲覧。
  2. ^ a b Atari Video Computer System Catalog”. 2013年12月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年2月6日閲覧。
  3. ^ Buecheler, Christopher (2002年12月8日). “Haunted House: Origin of the Genre”. Gamespy. 2012年4月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年9月19日閲覧。
  4. ^ Atari. “Atari 2600 Manuals (HTML) – Haunted House”. AtariAge. 2007年12月18日閲覧。
  5. ^ “The Players Guide to Fantasy Games”. Electronic Games: pp. 47. (1983年6月). https://archive.org/stream/electronic-games-magazine-1983-06/Electronic_Games_Issue_16_Vol_02_04_1983_Jun#page/n45/mode/2up 2015年1月6日閲覧。 
  6. ^ Haunted House on GameSpy.com
  7. ^ Hounted House (Wii) on metacritic.com
  8. ^ Chris Scullion (2014年9月1日). “Atari reveals Haunted House: Cryptic Graves - trailer”. Computer and Video Games. Future plc. 2015年1月10日閲覧。
  9. ^ Matthew Stolpe (2014年11月25日). “Haunted House: Cryptic Graves Spooks Up Steam Today”. Game Informer. 2016年10月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年1月9日閲覧。
  10. ^ Haunted House: Cryptic Graves for PC reviews”. Metacritic. CBS Interactive. 2015年1月10日閲覧。

幽霊屋敷

(ホーンテッドハウス から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/19 09:57 UTC 版)

幽霊屋敷(ゆうれいやしき、: haunted house)は、幽霊が出ると言われている屋敷のこと[1]お化け屋敷とも言われる。

「お化け屋敷」という用語は遊園地やテーマパークにある娯楽施設で用いられることが比較的多いので、最初から娯楽施設として造られた建物についてはお化け屋敷の記事において記述し、本記事では実際に出没するとされる建築物について記述する。

このウィンチェスター家の建物も幽霊が出没すると言われている。

概要

幽霊屋敷とは幽霊が出ると言われている屋敷のことである[1]。「屋敷」というのは、第一義として、が建っているひと区切りの土地のことで、土地に家屋を含んで指す言葉である[2]

「屋敷」の意味は、単に、家とそれが建っている一区画の土地、という意味であり、大きな家や邸宅、館(やかた)を示すこともあれば、小さな家の事を示す場合もある。よって、幽霊屋敷と言えば幽霊が出ると言われる小さな家(あるいは小さな家と小さな庭)である可能性はある。

最近では、「幽霊屋敷」をかなり広義に解釈して、いわゆる人が住む「家」ではなく、幽霊が出ると言われる建物全般まで指すような使われ方もしている。例えば、幽霊が出るとされる病院工場オフィスビル等々も指すことがある。

世界的に有名な幽霊屋敷

幽霊が出没するとされる建物は世界各地に存在している[3]。イギリスのボーリー牧師館ロンドン塔ヘンリー8世の王宮であるハンプトン・コート・シャー宮殿キラキー邸英語版バークリー・スクエア50番地、アメリカ合衆国のウィンチェスター・ミステリー・ハウスマダム・ラローリー邸などが特に有名である[3]。また米国のホワイトハウスにも幽霊がいくつか出没すると長らく噂されている(後述)[3]。日本の総理大臣公邸にも幽霊出没説があり、国会で取り上げられたこともある。

イギリス人の幽霊屋敷に対する情熱

幽霊が出没することを英語では「haunted ホーンテッド」と言い、幽霊が出没する建物は「ホーンテッド・ハウス」「ホーンテッド・マンション」などと言う。イギリスでは、今日でも幽霊が現れる建物が多数存在しており、歴史的に由緒がある建物などでは、歴史上の人物が幽霊として現れることがある[4]。イギリス人たちは、無類の幽霊好きで、自分の家に幽霊が出ることを自慢しあう[5]。幽霊ファンのような層が存在し、幽霊見学ツアーなどが行われている[6][5]。近代の心霊研究もイギリスを中心に発展した[7]が、その理由は、ひとつには、イギリス人の気質が知的な探究心旺盛なため、幽霊が現れるとされれば、それを怖がったりせず、積極的に知的に調べてみたがるため、とも言われている[7][6]

幽霊を自分の目で見てみたいと思っているイギリス人も多いので、イギリスでは幽霊が出るとの評判が高い住宅・物件は、通常の物件よりもむしろ高価で取引されていることもある[6]。日本では、幽霊が出る建物となると、悪い噂になるなどと考えて、ひた隠しにしようとしてしまう傾向がある[8]のとは、対照的である。[9]

日本でも幽霊が出ると言われている廃屋や廃病院などが注目を浴びる事があり、怖い物見たさで現地を訪れる人々もいる。ただし、個人や法人の所有地・所有物であり、そうした場所に無許可で侵入するのは法的には違法行為ともされ、また管理や手入れが悪い所であれば事故につながる恐れもあるので、面白半分の探訪は諌められることもある。

これらの建築物を題材とした創作物が多数存在する(後述)。

ホワイトハウスと幽霊

ホワイトハウス(1846年)

ホワイトハウスは何人もの亡霊が現れる幽霊屋敷だという噂がある。古い幽霊は18世紀末まで遡る。ホワイトハウスは1800年、第2代大統領ジョン・アダムスの時代に完成したが米英戦争のさなかにイギリス軍によって焼かれ、再建することになり焦げた外壁を白く塗りつぶしたためホワイトハウスと呼ばれるようになった。アダムズ大統領夫人のアビゲイルはホワイトハウスが汚れていたためいつでも掃除をしていたが、死後もしばしば幽霊となって掃除に現れたという[10]。次は、第4代大統領ジェームズ・マディソンの夫人ドリーにまつわるもので、ウッドロウ・ウィルソンの夫人エディスがホワイトハウスのバラ園の場所を移そうとした時、仕事を請け負った庭師の前に現れたという[10]。なかでも第16代大統領エイブラハム・リンカーンにまつわる幽霊は特に有名で、第30代大統領カルビン・クーリッジの夫人グレースは、大統領執務室の窓のところに立つリンカーンを見たし、ホワイトハウスに滞在したオランダのウィルヘルミナ女王もホワイトハウスの寝室でリンカーンの亡霊を見たので、それをフランクリン・ルーズベルト大統領に話したところ、ルーズベルト夫人や秘書もリンカーンの亡霊を見たと述べたという[10]

諸見解

2005年ギャラップ社がアメリカ合衆国カナダイギリスの人々を対象に調査を行ったところ、それぞれ37%、28%、40%の人々が幽霊屋敷が実在すると考えていた。この数字は他の超常現象の実在を信じるとする数字よりも大きい。[11][12]

関連文献

出典・脚注

  1. ^ a b 幽霊屋敷(ユウレイヤシキ)とは”. デジタル大辞泉. コトバンク. 2018年10月30日閲覧。
  2. ^ 屋敷(やしき)とは”. ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典、デジタル大辞泉. コトバンク. 2018年10月30日閲覧。
  3. ^ a b c 『超常現象大事典』p.82
  4. ^ 放送大学の英語の講座でも、イギリスのある一般市民夫婦が、「たまたま古い民家に住むようになったところ、奥さんが二階の階段のところに男の幽霊が立っているのが見えて驚いた。ところが後日旅行していたところ、偶然あるギャラリーでその男(幽霊)と顔がまったく同じ肖像画を見つけたことでその人物の名を知り、後日歴史を調べたら、まさにその男性が数百年前にその民家に住んでいたことが判った。それまで幽霊を信じなかったが、その出来事以降は信じるようになった」と、放送大学のカメラに対して、その夫婦らが誇らしげに語っていた回がある。
  5. ^ a b 『世界怪異現象百科』原書房、1999、p.406
  6. ^ a b c 石原孝哉『幽霊(ゴースト)のいる英国史』集英社新書、2003、ISBN 4087201961
  7. ^ a b 三浦清宏『近代スピリチュアリズムの歴史』講談社、1994年。 
  8. ^ 『世界怪異現象百科』p.406
  9. ^ ただし、米国では、ある人が幽霊が現れる物件を販売しようとした時に、購入希望者に幽霊が出るという事実を説明せず、新しい所有者がそれを知らないまま購入したものの後で幽霊が出ることに気づき納得がゆかず裁判に訴え、裁判所がそれを事実と認定し、物件の値下げを命ずる判決を出した事例は1件ある(それは公式の裁判記録として残っている)
  10. ^ a b c 『超常現象大事典』p.76
  11. ^ Lyons, Linda (2005年11月1日). “Paranormal Beliefs Come (Super)Naturally to Some”. Gallup Poll. Gallup. 2010年8月22日閲覧。
  12. ^ Moore, David W. (2005年6月16日). “Three in Four Americans Believe in Paranormal”. Gallup Poll. 2010年8月22日閲覧。

関連項目


ホーンテッドハウス(Haunted House)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/24 18:22 UTC 版)

メイプルワールド」の記事における「ホーンテッドハウス(Haunted House)」の解説

お化け屋敷モチーフにしたダンジョンで、迷路マップになっている。 ファントムフォレスト ホーンテッドハウスの周り広がる同じく迷路マップになっている

※この「ホーンテッドハウス(Haunted House)」の解説は、「メイプルワールド」の解説の一部です。
「ホーンテッドハウス(Haunted House)」を含む「メイプルワールド」の記事については、「メイプルワールド」の概要を参照ください。

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