ペガサス1-5
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 04:02 UTC 版)
「ロールス・ロイス ペガサス」の記事における「ペガサス1-5」の解説
P.1127/1の試験結果も加味して、BE 53から発展したのがBE 53/2(出力4,080 kgf)であり、1959年9月1日にはベンチ試運転に成功した。これは後にペガサス1と呼ばれるようになったが、コアエンジンの排気ノズル(ホットノズル)も二股に分けることで、前後の計4つのノズルでリフトと推進力を得るという構成、そして前部ファン(低圧圧縮機)とコアエンジンの回転方向を逆転させることで、それぞれのローターのジャイロモーメントを相殺減少するという発想など、後に引き継がれる特徴の多くが既に確立されていた。 これをもとに、圧縮比を高めて推力を増強したペガサス2(出力4,990 kgf)が開発され、1960年2月には試運転に漕ぎつけた。これはファン2段、高圧 (HP) 圧縮機8段、キャニュラー燃焼器、高圧 (HP) タービン1段および低圧 (LP) タービンから構成されていた。続いて、HP圧縮機を9段、HPタービンを2段として推力を6,350 kgfに強化したペガサス3が開発され、1961年4月に初運転、1962年4月にはP.1127に搭載されて飛行した。 更にファンを3段に増加するとともにアニュラー燃焼器を導入、HPタービン動翼第1段を空冷式としたペガサス5(出力7,030 kgf)が開発されて、1962年6月に初運転を行った。1964年2月にケストレルに搭載されて飛行を行ったほか、ドルニエ Do 31にも搭載された。 搭載機 ホーカー・シドレー P.1127、ケストレルF.(GA).1 ドルニエ Do 31 - ペガサス5 アームストロング・ホイットワース AW.681 - ペガサス5-6(計画のみ)
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