ヘンリー・H・ロジャーズとの友情
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「ブッカー・T・ワシントン」の記事における「ヘンリー・H・ロジャーズとの友情」の解説
1894年頃にワシントンは、富豪であり財界人のヘンリー・ハットルストン・ロジャーズとの友情を深めた。ロジャーズは小さな町の労働者階級からジョン・ロックフェラーのスタンダード・オイル・トラストのパートナーとなり、世界でも有数の富豪であった。 巨額の資産と商取引に関する評判にもかかわらず、ロジャーズは控えめで寛大な人物であった。ワシントンはロジャーズのオフィスへ頻繁に訪れ、マサチューセッツ州フェアヘーヴンの85部屋を有する大邸宅や、ヨットのカナウァ号への尊敬されたゲストであった。彼らの友情は15年間継続した。 ロジャーズは1909年に完成したバージニアン鉄道の創立者であった。ロジャーズは鉄道完成の数週間前に急死したが、ワシントンは1909年6月に、ウェストバージニアの鉱山からハンプトン・ローズのスーエルズ・ポイントまで瀝青炭を輸送するために建設された新しい鉄道のルートに沿って講演旅行を行った。 ワシントンはロジャーズ個人所有の鉄道車両「ディキシー」に乗り、一週間かけて各地での講演を行った。彼は聴衆に友人のヘンリー・ロジャーズが、新しい鉄道の路線に沿ってアフリカ系アメリカ人にとって人種と景気の関係を改善するために何ができるかを観察する旅行を促したことを話した。それはバージニア州南部とウエストバージニア州における孤立した多くのコミュニティに触れた。 ワシントンは演説をニューポートニューズ、ノーフォーク、サフォーク、ローレンスヴィル、ケンブリッジ、ビクトリア、シャーロット裁判所、ロアノーク、セーレム、そしてヴァージニアとプリンストンのクリスチャンズバーグ、ミューレンズ、ページとウェストバージニアのディープウォーターの順で行った。講演旅行の同行者は、彼らが講演地において強く好意的な歓迎を黒人、白人の両方から受けたと報告した。
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