ヘレン・クレイグ・マッカラとは? わかりやすく解説

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ヘレン・クレイグ・マッカラ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/27 01:09 UTC 版)

ヘレン・クレイグ・マッカラHelen Craig McCullough, 1918年 - 1998年)は、米国の日本古典学者。多くの日本古典を英訳したが、ドナルド・キーンエドワード・G・サイデンステッカーほど日本での知名度は高くない。

カリフォルニア州生まれ。1939年、カリフォルニア大学バークレー校政治学専攻)を卒業。太平洋戦争の勃発に伴い、コロラド大学ボルダー校アメリカ海軍日本語学校に入る。終戦後来日し、通訳を務め、1950年、バークレーに戻り、修士号、博士号を取得。スタンフォード大学で講師を務めたのち、1969年、バークレーに戻り、1975年、教授。何度か来日し日本政府から褒章を受け、1988年、引退。夫も日本文学研究者のウィリアム・マッカラ。

著書

  • Tale of Flowering Fortunes : Annals of Japanese Aristocratic Life in the Heian Period (with William McCullough)(栄花物語
  • Brocade by Night: 'Kokin Wakashu' and the Court Style in Japanese Classical Poetry (古今和歌集論)

翻訳

  • Taiheiki a Chronicle of Medieval Japan(太平記
  • The Tale of the Heike (平家物語
  • Kokin Wakashu: The First Imperial Anthology of Japanese Poetry (古今和歌集)
  • Tales of Ise: Lyrical Episodes from 10th Century Japan (Ariwara no Narihira)(伊勢物語
  • Okagami, the Great Mirror: Fujiwara Michinaga (966-1027 and His Times : a Study and Translation)(大鏡

この記事は英語版Helen_Craig_McCulloughを基としている。





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英語訳最初の英訳は、おそらく末松謙澄によるものであった。末松がイギリスのケンブリッジにいたときになされたもので1882年に出版された。抄訳であることに加えて、翻訳には限界があり、当時はほとんど注目されなかった。今日では研究者のあいだで見直され始めている。20世紀に入り、アーサー・ウェイリーにより『源氏物語』は西洋世界に本格的に紹介された。1925年に「桐壺」から「葵」までを収めた第1巻が出版され、1933年に「宿木」から「夢浮橋」までを収めた第6巻が出て完結した。ウェイリー訳は、各国で広く重訳され、現代日本語で再訳された『ウェイリー版 源氏物語』は、 各・全4巻でおよびがある。ウェイリー訳は、当時の文学界にあわせた詩的で華麗な文体を用いている。日本文学研究者のエドワード・サイデンステッカーの訳は、ウェイリー訳は「傑作」だと敬意を表し、常に傍らに置いていた。サイデンスデッカー訳は第二次世界大戦後の文学的傾向に合わせて、文章の装飾を落とし、原文に近づける努力がなされている。ロイヤル・タイラーの英訳は、より一層この傾向を強め、豊富な注を入れ、学問的な精確さを持っている。ほかに重要な英訳は、抄訳版だがヘレン・クレイグ・マッカラによるものがある。フランス語訳
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