ヘルムホルツのサウンド・シンセサイザー
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「アディティブ・シンセシス」の記事における「ヘルムホルツのサウンド・シンセサイザー」の解説
ヘルムホルツ の サウンド・シンセサイザーとケーニッヒ の サウンド・アナライザー Sound synthesizer Sound analyzer ヘルムホルツのトーンジェネレータ(左図):電磁石で音叉を励起し、ヘルムホルツ・レゾネータ(右図)で音響増幅する。 ヘルムホルツの時代、電子的な音響増幅手段(アンプ)はまだ存在しなかった。ヘルムホルツは、ハーモニック・パーシャルに基づく音色合成(ハーモニック・アディティブ・シンセシス)を目的として、パーシャル生成用の電磁石励起式の音叉と、音量調整用のアコースティックな共鳴チャンバー (ヘルムホルツ・レゾネータ) の組を並べた装置を製作した。 製作は少なくとも1862年という早い時期に行われ、 次にルドルフ・ケーニッヒ(英語版)により洗練され、1872年ケーニッヒの装置の実演が行われた。 ハーモニック・アディティブ・シンセシスに関し、ケーニッヒは彼の音波サイレン(wave siren)に基づく大型装置も製作した。この装置は空気圧式で、切断したトーンホイールを使っていたが、パーシャルの正弦波精度が低い点を批評された。 なお19世紀末に登場したシアター・オルガン(英語版)のTibiaパイプは正弦波に近い音波を発生でき、アディティブ・シンセシスと同様な方法で組み合わせる事ができる。
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