ヘリウム以外の冷却材
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/10 22:18 UTC 版)
「超高温原子炉」の記事における「ヘリウム以外の冷却材」の解説
ヘリウム以外に超臨界CO2サイクルガスタービン発電でも同等の高効率発電が可能。最初期の黒鉛減速ガス冷却炉では冷却材に二酸化炭素を使用していたが、当時の技術では20MPaを超える圧力と600℃を超える高温に耐える素材が開発されていなかったため、軽水炉に比べ経済性が劣り現在の軽水炉が主流となりガス冷却炉は使用されなくなっていった。 直接サイクル高速炉として2000年に超臨界CO2サイクルを使用した高速炉が特許申請されている。 @media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}高温状態のナトリウムでも水ほど反応しない(250℃以下では反応が起きない)ため[要出典]、冷却に液体金属を使用する高速増殖炉でも有用な二次冷却材の候補である。 超臨界CO2サイクルガスタービン発電は火力発電分野においても利用が可能で、東芝が30MPa/1100℃級発電プラントの実証実験を2017年から米国で実施する予定。 現状ではヘリウムにおいて950℃の超高温による水素製造の実証、ヘリウムより圧力が高圧となり原子炉・配管製造で不利な点があるため、超臨界CO2サイクルの採用はされていない。
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