プロテーゼ法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 01:54 UTC 版)
いわゆるインプラントの一種として、陰茎海綿体にシリコンの心棒(陰茎プロステーシス)を埋め込む術式もあり、1966年にBeheriによって報告された。2008年現在、日本で厚生労働省の認可を受けたものは、インフレータブル(IPP)タイプが1種類、ノンインフレータブル(NIPP、セミリジッド)タイプが2種類である。 機構が陰茎内に収まる固定式のものがNIPPタイプで、シリンダー状の構造を持ち必要時にのみタンクからシリンダーに液体を移送、勃起状態に移行できる膨張式のものがIPPタイプである。IPPタイプの場合はシリンダーを駆動する液体やポンプは下腹部に埋め込まれる。有効率は95%程度とされ、NIPPタイプであれば、場合によっては日帰りでの手術も可能である。性交は4 - 6週間後から可能であるが、2ヵ月後からとする資料もある。ただしいずれのものも手術によって体内に異物を挿入することに伴うリスクが発生する上、その挿入によって陰茎海綿体が破壊されるため、他の治療に移行する余地は少ない。従って最後の手段といってもよく、施術に際しては慎重な検討が必要とされる。また何らかの原因で再手術が必要とされるケースは5.1% - 8.8%程度である。
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