ブータン 山の教室
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/13 13:34 UTC 版)
ブータン 山の教室 | |
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লুনানা | |
監督 | パオ・チョニン・ドルジ |
脚本 | パオ・チョニン・ドルジ |
製作 |
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出演者 |
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撮影 | ジグメ・テンジン |
編集 | シャオユン・クー |
製作会社 | Dangphu Dingphu:a 3 pigs Production |
配給 | ![]() |
公開 |
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上映時間 | 109分 |
製作国 | ![]() |
言語 | ゾンカ語 |
『ブータン 山の教室』(原題: লুনানা)は、パオ・チョニン・ドルジ監督・脚本による2019年のブータンのドラマ映画である。2019年10月にロンドン映画祭でワールド・プレミアが行われた[1]。第93回アカデミー賞国際長編映画賞にブータン代表作として出品されたが[2]、失格となった[3]。翌年の第94回アカデミー賞国際長編映画賞に再び出品された[4]。
プロット
ブータンの首都、ティンプー。ウゲンは祖母と二人で暮らしている。4年前教師になったが、自分には向いてない。オーストラリアで歌手になりたい。勤務態度が悪すぎて、ブータンで一番の僻地の村、ルナナへの転属を命じられる。冬になったら雪で学校は閉まる。それまで数か月辛抱すれば5年間の義務年限が終わる。しぶしぶ承諾し、車に半日ゆられ、ガサの町についた。そこでは2頭のラバと村長の使い、ミチェンが待っていた。ガサから7日間をかけて歩き、標高4,800メートルの村に着いた。村人は総出で出迎え。しかし案内された学校と宿舎を見たとたん、もう帰りたい。自分にはできません。教師を辞めたいんです。村長に正直に打ち明けた。
翌朝寝ていると、クラス委員だという9歳の少女、ペム・ザムが呼びにくる。帰りの準備ができるまでの数日間だけ、授業をすることにした。未来に目を輝かせる、純朴な子供たち。ウゲンは心を動かされ、冬が来るまでは続けようと決める。何もなかった教室に黒板ができ、学校からきこえる歌声に村人たちは笑顔をみせる。ウゲンは「ヤク飼いの歌」を歌う娘、セデュに出会い、ヤクにまつわる村の伝説を聞く。そして歌を教わる。セデュはウゲンの役に立つように1頭のヤクを教室に連れてくる。
ウゲンのギターにあわせて子供たちは歌い、踊る。すっかり村の人気者となったころ、山の頂上が白くなった。冬が近い。雪が降れば春まで村を出られない。オーストラリアのビザが取れたという手紙が届く。オーストラリアは自分の夢だ。後ろ髪を引かれながら、子供たち、村人、そしてセデュに別れをつげる。先生、また来て…。
数か月後、シドニーのカフェにウゲンの姿があった。ギターの弾き語りで「ビューティフル・サンデー」を歌っている。客たちはおしゃべりに夢中で誰も聴いていない。ウゲンはむなしくなり、歌いやめる。逆にシーンとなる店内。金は払っているんだ。ちゃんと歌え!バーテンダーの罵声。ウゲンはセデュからもらった歌詞のメモを取り出し、「ヤク飼いの歌」を歌いはじめる[2]。
キャスト
- シェラップ・ドルジ
- ウゲン・ノルブ・ヘンドゥップ
- ケルドン・ハモ・グルン
- クンザン・ワンディ
- ツェリン・ドルジ
- ソナム・タシ
- ペム・ザム
- ツェリ・ゾム
参考文献
- ^ “Lunana: A Yak in the Classroom”. Eastern Kicks. 2020年9月16日閲覧。
- ^ a b Keslassy, Elsa (2020年9月15日). “Lunana: A Yak in the Classroom Is Bhutan's Second-Ever Oscar Entry (Exclusive)”. Variety. 2020年9月15日閲覧。
- ^ “Oscars Reveal Record-Breaking Lists of Contenders in Documentary, International Categories”. The Wrap (2021年1月28日). 2021年2月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月18日閲覧。 “Bhutan submitted a film but didn't establish an Academy-approved selection committee”
- ^ “Oscars International Race 2021: Complete List of Entries”. The Wrap. 2021年11月10日閲覧。
関連項目
外部リンク
「ブータン 山の教室」の例文・使い方・用例・文例
- 私が行ってみたい国はブータンです。
- ブータンまたはその国民またはその文化またはその言語の、それらに関する、あるいはそれらに特徴的なさま
- ブータンの仏教徒
- チベット、ネパール、ブータン、シッキムで話されているチベットビルマ諸語の言語
- ランブータンに似ているが、より甘い東インドの木の果実
- ネパールとブータンの間のヒマラヤ山脈のインド北東部にある地理的地域と旧王国
- ブータンの出身者、または、居住者
- ブータンの通貨単位
- ブータンの通貨の基本単位
- ブータンで100チェトラムは、1ニュルタムと同価である
- ブータンの首都
- ブータンという国
- ランブータンという植物
- ブータン王室の結婚式
- ブータンのジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王(31)が10月13日,同国の古都プナカでジェツン・ペマさん(21)と結婚した。
- 国王はブータン国民の間で大変人気がある。
- ブータンはヒマラヤ山脈にあり,中国とインドにはさまれている。
- ブータン国王夫妻が日本訪問
- ブータンのジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王が,11月15日から20日まで,新婦のジェツン・ペマ王妃とともに日本を訪れた。
- 今年は日本とブータンの国交25周年にあたる。
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