フランスにおける猟兵
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 08:06 UTC 版)
猟兵はフランス語で“シャスール・ア・ピエ” (chasseurs à pied) と呼ばれる。後半部はドイツ語の場合と同じく徒歩・歩兵を意味する。フランスの猟兵は、プロイセン軍の Jäger に対抗して1740年に創設された兵種であるが、当初この用語は、戦列歩兵連隊または軽歩兵大隊の各中隊の呼称として使用されていた。兵種の呼称として一般化するのは、フランス革命後のナポレオン時代になってからである。ナポレオン戦争時にフランス軍は、この猟兵と選抜歩兵を駆使した散兵戦術を巧みに使い[要出典]、ヨーロッパ大陸を征服したのである。猟兵の運用法は上記のプロイセン軍の場合とほとんど同じであるが、フランス軍の猟兵はライフル銃ではなく、通常の兵が持つのと同じ滑腔式のマスケット銃を装備していた。日本では両者を区別するため、“猟兵”と“猟歩兵”というように呼称を変える場合がある。 現在のフランスでも、ドイツの場合と同様、山岳部隊兵士のことをアルペン猟兵 (Chasseurs alpins)、空挺部隊兵士のことをパラシュート猟兵 (chasseurs parachutistes) などと呼んでいる(例:フランス陸軍第27山岳旅団所属の第13アルペン猟兵大隊 (13e bataillon de chasseurs alpins)、フランス陸軍第11落下傘旅団所属の第1猟兵落下傘連隊 (1er régiment de chasseurs parachutistes)、戦車部隊である第1=第2猟兵連隊 (1er-2e régiment de chasseurs))。
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