フォーメーションラップ中のトラブル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/03 18:40 UTC 版)
「フォーメーションラップ」の記事における「フォーメーションラップ中のトラブル」の解説
他の車両が全てフォーメーションラップを開始しても、まだダミーグリッドを離れることができなかった車両は、フォーメーションラップの順序もスターティンググリッドも最後尾となる(トラブル車の後方にいた車両はグリッド繰り上げ、もしくは、トラブル車のグリッドを空けたままスタートする)。車両が全く動かずフォーメーションラップに参加できない場合、車両は速やかにピットに回収されてピットスタートとなる。 フォーメーションラップ中、何らかの理由(トラブルやコースアウトなど)で隊列を保てなかった場合、一定の条件下では元の位置に戻ることが可能だが、元の位置に戻れない場合、最後尾スタートかピットスタート(規定によって異なる)となる。 これらの規則はレースによって微妙に異なる場合があり、詳細は各レースの規則書に記載されている。 1994年のF1イギリスグランプリでは2位のミハエル・シューマッハがポールポジションのデイモン・ヒルの前後をフォーメーションラップ中に「抜いたり後退したり」する行為を見せた為、規則により最後尾スタートとなる所をシューマッハはそれを無視して2位の位置からスタート、オフィシャル側は5秒のペナルティストップを課すもそれも無視し続け、更にそれに対する黒旗(失格通知)もしばらく無視し続けると言う、重ね重ねの違反行為が大きく問題視され、結果的にシューマッハは2レース失格、2レース出場停止処分を受け、その年のチャンピオンシップ争いに大きな影響を与える事になった。
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