フォート・ローチ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/12/15 13:55 UTC 版)
「第1映画部隊 (アメリカ軍)」の記事における「フォート・ローチ」の解説
第1映画部隊には当時有名だった業界関係者のほか、戦後になってから映画界で頭角を現す者も勤務していた。例えば俳優のクラーク・ゲーブル、ウィリアム・ホールデン、アラン・ラッド、監督のリチャード・L・ベア(英語版)、ジョン・スタージェスらである。後に合衆国大統領となるロナルド・レーガンは元々騎兵科の予備役士官で、第1映画部隊での勤務を通じて大尉まで昇進した。彼はフォート・ローチの人事担当士官勤務を経て部隊長副官(adjutant)に任命されている。当初はレーガンを含む多くの俳優が映画に出演していたが、彼らが登場することで観客が映画そのものに集中しないと考えられた為、以後こうした俳優らは主にナレーターを務めるようになった。 隊員募集に関し、第1映画部隊では他の軍部隊と異なる独特の手法を採用していた。隊員は戦闘任務に不適と見なされた中年の将兵ばかりで、ほとんど前線に派遣されることはなかった。映画制作という任務の特殊性から、部隊は通常の志願者募集ルートから切り離された独自の採用権限を与えられていた.。基礎教練(Basic Training)も通常部隊ほど厳格には行われなかった。元隊員ハワード・ランダース(Howard Landres)によれば、基礎教練は必須とされていたものの、それは「基本的な基礎教練」(basic-basic)ではなかったという。 陸軍の礼式もフォート・ローチでは重要視されなかった。敬礼は任意とされ、隊員らはファーストネームで呼び合っていた。また、フォート・ローチには兵舎もなかった為、ほとんどの隊員は自宅から通勤していた。自宅が遠い者はフォート・ローチからほど近いページ軍学校(Page Military Academy)に宿泊していた。
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