フォーシームジャイロ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/05 18:10 UTC 版)
「ジャイロボール」の記事における「フォーシームジャイロ」の解説
回転軸を中心に対称な縫い目を見せて回転しているジャイロボールで、対称ジャイロとも呼ぶ。縫い目が風を受け流すような流れとなり、後流の乱れが少ない。実験によれば、バックスピンの直球の空気抵抗係数(CD値)0.35に対して、フォーシームジャイロは約半分のCD値0.17で、現在知られている全ての球種の中で最も小さな数値である。そのため、リリースから捕手が捕球するまでの、初速と終速の差(空気抵抗による減速の程度)が非常に少ない。バックスピンの場合は初速と終速の差が10km/h前後になるが、フォーシームジャイロの場合は4、5km/h程度の差に留まる。これらの特色から、初速が同等な一般的な直球に比べると放物線軌道なのに減速が小さいというミスマッチにより、軌道基準だと振り遅れ速度基準だとバットの下を通過してしまうなど打者はタイミングが掴みづらい。
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