フォルクスワーゲン・ブラジリアとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 乗り物 > > フォルクスワーゲンの車種 > フォルクスワーゲン・ブラジリアの意味・解説 

フォルクスワーゲン・ブラジリア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/19 02:26 UTC 版)

フォルクスワーゲン・ブラジリア
3ドア
5ドア
概要
製造国 ブラジル
メキシコ
ナイジェリア
販売期間 1973年 - 1982年
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 3/5ドアハッチバック
駆動方式 後輪駆動
パワートレイン
エンジン 空冷水平対向4気筒ガソリン 1,584 cc
変速機 4速MT
前:マクファーソンストラット
後:セミトレーリングアーム式サスペンション
前:マクファーソンストラット
後:セミトレーリングアーム式サスペンション
車両寸法
ホイールベース 2,400 mm
全長 4,015 mm
全幅 1,605 mm
全高 1,430 mm
車両重量 890 kg
系譜
後継 フォルクスワーゲン・ゴル(英語版
テンプレートを表示

フォルクスワーゲン・ブラジリア(Volkswagen Brasilia)は、フォルクスワーゲンブラジル法人の「フォルクスワーゲン・ド・ブラジル」で生産された小型乗用車

概要

ブラジル独自車種

フスカ(Fusca/「ビートル」のブラジル版)」や「パサッチ(Passat/「パサート」のブラジル版)」などを生産していたフォルクスワーゲンのブラジル法人が、初めての独自車種として「フスカ」の上級車種であった「1500(「タイプ3」のブラジル版)」の後継、および「フスカ」からの上級移行を狙って開発を開始した。

空冷水平対向4気筒エンジンの1.6Lエンジンをリアに搭載する「タイプ4(411/412)」をベースに開発し、ブラジル法人で独自に開発された3ドアと5ドアの2種類のボディが用意され、1973年6月より発売された。

ベストセラー

開発チーム

リアエンジンに起因する急操作時の不安定さや、フロント部分のトランクの容量の小ささ、車内に熱がこもるなどの問題を指摘されたこともあったが、主に「フスカ」からの上級移行のオーナーを取り込むべく廉価で販売されたことから、個人オーナーのみならずタクシーとしても大量に使用され、ブラジル法人におけるベストセラーとなった。

1970年代後半にフロントグリルバンパー周りなどのデザイン変更、各種装備の充実を中心としたマイナーチェンジを行い、その後1982年末まで生産された(販売は1983年まで)。事実上の後継車種は、1980年に導入された同じくブラジル法人独自開発の小型車である「ゴル(Gol)」となった。

輸出

西ドイツに比べ低い人件費が生み出す低価格や、フォルクスワーゲンの他車種と多くの部品を共用したことによる整備性の高さを受けて、チリボリビアウルグアイパラグアイなど、近隣の南アメリカ諸国のみならず、ポルトガルフィリピンにも輸出された。さらにナイジェリアでもノックダウン生産が行われた。

派生車種

ブラジル政府が進めるエタノール燃料導入を受けて、1970年代後半にはエタノール仕様も導入されたほか、並行して生産されていた「1600/ヴァリアンチ(Valiant)」の新型車種である「ヴァリアンチ2」のベースともなった。

関連項目





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「フォルクスワーゲン・ブラジリア」の関連用語

フォルクスワーゲン・ブラジリアのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



フォルクスワーゲン・ブラジリアのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのフォルクスワーゲン・ブラジリア (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS