フェニルエチルレゾルシノール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/16 05:27 UTC 版)
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フェニルエチルレゾルシノール(IUPAC名 4-(1-フェニルエチル)-1,3-ベンゼンジオール、4-(1-phenylethyl)-1,3-benzenediol)とは、化粧品の成分として用いられるレゾルシノール誘導体のひとつ。外見は白色固体結晶、CAS登録番号 は [85-27-8]。
特徴
常緑針葉樹であるヨーロッパアカマツに含まれるピノシルビン(ポリフェノール成分)を基に合成した新規美白成分で、チロシナーゼ酵素活性阻害試験において既存美白成分より高い効果を発揮するとされている。
ハイドロキノンより細胞毒性が低く、トコフェロール(ビタミンE)と同等の抗酸化力があり、非常にバランスの取れたアンチエイジング美白成分と言われている。メラニン生合成のキーポイントになるチロシナーゼ酵素の活性阻害率を測定する美白作用試験を実施。比較成分として、ハイドロキノン、コウジ酸、アルブチン、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸2-グルコシドを使用。結果として、ハイドロキノンの約2100倍、アスコルビン酸・コウジ酸の約2400倍、アルブチンの約7000倍という、高いチロシナーゼ酵素活性阻害が認められている。
フェニルエチルレゾルシノール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/11 18:05 UTC 版)
「ルシノール」の記事における「フェニルエチルレゾルシノール」の解説
別の化合物としてフェニルエチルレゾルシノール (Phenylethyl resorcinol、一般にW377の名がある) は、レゾルシノールから合成されるフェノール化合物で、同様にチロシナーゼ活性を阻害する特性がある。2007年にアジア人で0.5%濃度フェニルエチルレゾルシノールで肌を明るくした実験は存在するが偽薬対照の設置・被験者人数など実験詳細が不明である。フェニルエチルレゾルシノールが1%を超えると皮膚刺激を起こすことがあり、化粧品や、日焼け止めに配合されアレルギー性接触皮膚炎が報告されている。水溶性が低く光に暴露された際の安定性が低いため、リン脂質、エタノール、水からなるエトソーム化や、ナノ化によって改良が試行錯誤されている。 光老化、肝斑に使用した研究があるが、偽薬対照は設けられておらず、フェニルエチルレゾルシノールのほかにグリセロリン酸二ナトリウム、L-ロイシン、ウンデシレノイルフェニルアラニンを配合したクリームであり、日焼け止めも毎日使用されている。フェニルエチルレゾルシノール単独の有効性ではない。
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固有名詞の分類
フェノール |
ジンゲロール ヒドロキシベンズアルデヒド フェニルエチルレゾルシノール 6-ヒドロキシドーパミン ジヨードチロシン |
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