フィルムメーカー時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 02:58 UTC 版)
「マイケル・ムーア」の記事における「フィルムメーカー時代」の解説
1989年、生まれ故郷の自動車工場が閉鎖され失業者が増大したことを題材にしたドキュメンタリー映画『ロジャー&ミー』で監督としてデビューする。アポイントメントなしでゼネラルモーターズの企業経営者、ロジャー・B・スミス会長に突撃取材する手法が話題を呼んだ。 1994年、『ジョン・キャンディの大進撃』を監督。冷戦が終結して敵のいなくなったアメリカが、隣国のカナダを無理やり仮想敵国に仕立てるコメディ映画で、常に外敵を必要とするアメリカ政治を滑稽に笑い飛ばした。 1997年に監督したドキュメンタリー映画『ザ・ビッグ・ワン』では『ロジャー&ミー』と同様の取材方法で、アメリカ国内の工場を閉鎖して失業者を増やしながら生産工場を国外に移して利益をあげるグローバル企業の経営者たちに直撃取材を敢行している。 2002年にはコロンバイン高校銃乱射事件について取材し、アメリカの銃問題にメスを入れた『ボーリング・フォー・コロンバイン』を発表。ドキュメンタリー映画としては異例なヒットを記録し、第55回カンヌ国際映画祭特別賞や、第75回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞。2年後にはブッシュ政権主導によるイラク戦争を批判した『華氏911』を発表し、第57回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞した。
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