フィクションでのイヤーワーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 16:50 UTC 版)
「イヤーワーム」の記事における「フィクションでのイヤーワーム」の解説
アーサー・C・クラークが1956年に発表した短編小説「究極の旋律(原題:The Ultimate Melody)」は、この現象のサイエンス・フィクション的な説明を示している。作家マイケル・コロストはこの物語について、'website of aleph'で次のように解説している。 この物語は、聴いた者を完全かつ永遠に恍惚とさせる事で頭脳を服従させる「究極の旋律」の開発者である、科学者 Gilbert Lister の物語である。語り手として Harry Purvis が現れ、Lister が「脳内を巡る根源的電気リズムと適応することで意識に感銘を与える」強烈な旋律について学説を立てたと説明を加える。Lister は、ヒット曲の中からこの電気リズムと適応する、人々を完全に支配する旋律を抽出することを企てる。彼はそれに成功するが、二度と目覚めることのない緊張病の姿で発見されるのである。(後略) フリッツ・ライバーのヒューゴー賞候補の短編小説「ラン・チチ・チチ・タン(原題:Rump-Titty-Titty-Tum-TAH-Tee)」(1959年)では、表題として示されたイヤーワームが、解毒剤として対抗するリズムが発見されるまでの間、強大かつ急速に広まってゆき、人間文化のすべての領域を席巻する。 アルフレッド・ベスターの破壊された男(1953年、ヒューゴー賞受賞。東京創元社邦題「分解された男」)ではイヤーワームおよびその作曲依頼がストーリーの中核的な役割を果たす。
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