ファンタジーの舞台
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/21 13:57 UTC 版)
ファンタジーのうち、地球とは異なる異世界を舞台とするものを異世界ファンタジーあるいはハイ・ファンタジー、現代世界を舞台とし日常の中に異世界の存在が紛れ込むファンタジーはエブリデイ・マジック、現代ファンタジー、あるいは(ハイ・ファンタジーの対として)ロー・ファンタジーと呼ぶ。 日常の中に異世界の存在が紛れ込む現代ファンタジーの派生として、魔法少女もの、異能バトルもの、伝奇小説などがある。 一般に日本におけるファンタジーとは、中世西洋に着想を得た異世界を舞台とする"西洋ファンタジー"と呼ばれるものである。これに類似した表現として、"中華風ファンタジー"及び"和風ファンタジー"がある。主に過去の西洋を題材とする中世ファンタジーに対して、それぞれ過去の中国及び日本によく似た異世界を舞台とする物語を示す。中華風ファンタジーという用語は漫画『封神演義』が流行した1990年代に用いられるようになった。日本における中華風ファンタジーとしては小野不由美の「十二国記シリーズ」が著名である。和風ファンタジーでは平安時代の陰陽道をモチーフとした夢枕獏の『陰陽師』、古代日本を舞台とした荻原規子の「勾玉シリーズ」などがある。中東、特にアラビアの文化に着想を得た作品は、"アラビアンファンタジー"と呼ばれ、マギが著名である。これら以外の世界各地の文化に着想を得たファンタジーは単に"異世界ファンタジー"と評されることが多く、主な作家に上橋菜穂子などがいる。
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