ビートルズによるデモ音源
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「サワー・ミルク・シー」の記事における「ビートルズによるデモ音源」の解説
インドから帰国したビートルズは、1968年5月下旬にイーシャーにあるハリスンの自宅に集まり、後のアルバム『ザ・ビートルズ (ホワイト・アルバム)』のためのレコーディング・セッションの準備を行った。この時点でビートルズはマハリシとの関係を断(た)っていた。 デモ音源は、ハリスンが所有するアンペックス製の4トラック・レコーダーを使用して録音された。このデモ音源では、ハリスンがハリスンはファルセットを使用しながら歌っていて、伴奏はアコースティック・ギターとパーカッションのみで構成されている。後に行われたアルバムのレコーディング・セッションはメンバー間の不調和などが特徴となっているが、音楽評論家のケネス・ウォマック(英語版)は、ハリスンの自宅で録音されたデモ音源について「ビートルズが一致団結して、彼らの音楽にある純粋な楽しさに高揚していることを示している」と述べている。レンもこのデモ音源を「真の熱意をもったエキサイティングな」バージョンと評している。デモ音源は、長らく公式作品には収録されず、『Acoustic Masterpieces (The Esher Demos)』をはじめとした海賊盤のみで流通していたが、2018年に発売された『ザ・ビートルズ (ホワイト・アルバム) 〈スーパー・デラックス・エディション〉』に、本作を含むイーシャー・デモがすべて収録された。 その後行われた『ザ・ビートルズ (ホワイト・アルバム)』のためのレコ―ディン・セッションで、ビートルズが本作のレコーディングを行うことはなかった。ハリスンは、ジャッキー・ロマックス(英語版)に本作を提供することを決めた。ロマックスは、2004年のインタビューで、ハリスンの助けを借りることができて「ラッキー」だったとし、同時にビートルズ内でのハリスンの立場についても言及している。
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