ヒト顆粒球アナプラズマ症とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ヒト顆粒球アナプラズマ症の意味・解説 

ヒト顆粒球アナプラズマ症

(ヒト顆粒球エーリキア症 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/04/09 01:45 UTC 版)

ヒト顆粒球アナプラズマ症(ヒトかりゅうきゅうアナプラズマしょう、英語: Human Granulocytic Anaplasmosis, HGA)とは、マダニにより媒介されるグラム陰性桿菌による感染症のひとつで、人獣共通感染症アナプラズマ症のひとつである。

概要

1994年に初めて報告され、家畜の感染症であるエーリキア症の人畜感染とされたため、ヒト顆粒球エーリキア症 (HGE) と命名された。

病原体は1996年に単離され、新種 Ehrlichia phagocytophila と記載された。2001年の新分類で Anaplasma phagocytophilum に変更され、この種による感染症は正式にはエーリキア症ではなくアナプラズマ症に属すことになったが、現在もエーリキア症に含められることが多い。

アナプラズマには数種が属するが、本種のみが顆粒球に感染する。本種は人畜双方での感染が報告されており、反芻類には放牧熱 (pasture fever) を引き起こす。他の種は家畜感染だけが報告されている。

輸血による感染も報告されていたが、2008年中国でヒト-ヒト感染が判明し、JAMAに報告された。また、日本でも2003年2004年の調査で静岡県のマダニからA. phagocytophilum が検出されている[1]

2005年頃から中国の河南省などで「発熱を伴う血小板減少症候群」の流行が起こり、2010年9月に公表された。特徴的な症状としてHGAが挙げられており高熱と血小板減少が見られるが、病原体としてはブニヤウイルス科ウイルスが疑われている(詳細は「重症熱性血小板減少症候群」 (SFTS) を参照)。

脚注

[ヘルプ]



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ヒト顆粒球アナプラズマ症」の関連用語

ヒト顆粒球アナプラズマ症のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ヒト顆粒球アナプラズマ症のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのヒト顆粒球アナプラズマ症 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS