ヒト以前からヒトへ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/06 05:09 UTC 版)
「ブルネイの歴史」の記事における「ヒト以前からヒトへ」の解説
猿人、原人、旧人、新人という初期人類から現世人類(新人)への分類に従うと、東南アジア島嶼部における最初の人類は1891年にオランダ人ウジェーヌ・デュボワが発見したジャワ原人(ホモ・エレクトス)だと言える。ジャワ原人は東南アジア人の祖先でないばかりか、原生人類の祖先でもない。しかしながら、氷河が発達した更新世(180万年前から1万年前)において、東南アジア島嶼部が人類の生存に適していたことが理解できる。 当時は氷床の発達により海水面が最大150 m低下していたため、東南アジア島嶼部は大陸部とつながっており、ボルネオ島にいたるまで大陸が伸びていた。これをスンダランドと呼ぶ。ボルネオ島と東隣のスラウェシの間を南北に走るマカッサル海峡は深く、当時も海峡として存在した。このため動植物の分布が東西で異なり、ウォーレス線として知られる。 旧人(ネアンデルタール人)の分布は地中海世界と中部ヨーロッパに限られており、東南アジアでは相当する人類は見られない。
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