パーサデット駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/07 10:07 UTC 版)
パーサデット駅 | |
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ผาเสด็จ Pha Sadet |
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所在地 | ![]() サラブリー県 ケンコーイ郡 |
駅番号 | 2083 |
所属事業者 | タイ国有鉄道 |
等級 | 二等駅 |
所属路線 | 東北本線 |
キロ程 | 138.95 km(クルンテープ駅起点) |
電報略号 | ผด. |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
パーサデット駅(パーサデットえき、タイ語สถานีรถไฟผาเสด็จ)は、タイ王国中部サラブリー県ケンコーイ郡にある、タイ国有鉄道東北線の駅である。日本語ではパーサデート駅と表記する例もある。
概要
「パーサデット」((英)Pha Sadet、(泰)ผาเสด็จ)を意訳すると『王がお越しになった崖』となる。
王とはシャム国王(当時)ラーマ5世のことで、記録によれば鉄道建設時期にあたる1896年(仏暦2439年)12月22日、王妃と共に当地を視察した際、大岩に両名の署名を刻むよう指示したとされる。この岩は駅から50 mほどバンコク寄りの線路際に現存しており、付近には廟が併設されている。このような経緯により、サラブリー県内の重要史跡として位置づけられている[1]。

なお当駅付近の峠はドンパヤーイェン山脈を横断する難所であり[2]、また、付近には建設当時における岩山の爆破作業にまつわる故事が存在する[3]。ただし、この故事が伝わる土地は当地以外にもあり、信憑性に乏しい。
1900年にはナコーンラーチャシーマー(開業当時は「コラート駅」)までの開通を果たしたが、当駅の開業日は不明。
2025年現在、定期旅客列車はパーサデットトンネル新線経由に変更されており、旧線区間に存在する当駅は臨時列車のみが停車する[4][注釈 1]。
駅構造
駅周辺
前述の岩周辺は観光地として整備されており、国道2号線に至る経路上には小規模な集落がある。
脚注
- ^ “Pha Sadet” (英語). タイ国政府観光庁(TAT). 2022年1月10日閲覧。
- ^ 柿崎一郎『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』京都大学学術出版会、2010年、25頁。
- ^ “ผาเสด็จ” (タイ語). สำนักงานเกษตรอำเภอหนองแค. 2022年1月10日閲覧。
- ^ ““กรมราง” เช็กความพร้อม! 28 ก.ค.นี้ เปิดเดินรถไฟทางคู่สายอีสาน-อุโมงค์ยาวสุดในไทย 42.9 กม.... สามารถติดตามต่อได้ที่ : https://www.dailynews.co.th/news/3683727/” (タイ語). デイリーニュース (2024年7月25日). 2025年3月3日閲覧。
- ^ “SRT TIME TABLE” (タイ語). タイ国有鉄道. 2025年3月3日閲覧。
- ^ アクセス道路は国道扱い(国道1062号)
関連項目
- パーサデット駅のページへのリンク