パワーバイポーラトランジスタ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/16 19:18 UTC 版)
「トランジスタ」の記事における「パワーバイポーラトランジスタ」の解説
電動機の制御など、特に大きな電力(kW(キロワット)オーダ)を取り扱うために開発されたバイポーラトランジスタのこと。単にパワートランジスタとも呼ばれ、PTrと略される。電気鉄道のインバータ装置やチョッパ装置のスイッチング素子として利用された実績もあるが、鉄道用インバータ装置として使うには耐電圧性能が足りないため降圧処置が必要であり、コスト面で不利であったため普及しなかった。バイポーラトランジスタは電流制御型(ベース端子に流す小さな電流でコレクタ - エミッタ間の大きな電流を制御する)なので、取り扱う電流が大きくなれば駆動回路も大規模になる。特にスイッチング用途においては、2000年代に入り、さらに特性がよく電圧駆動型のパワーMOSFETや絶縁ゲートバイポーラトランジスタ (IGBT) に置き換えられつつある。
※この「パワーバイポーラトランジスタ」の解説は、「トランジスタ」の解説の一部です。
「パワーバイポーラトランジスタ」を含む「トランジスタ」の記事については、「トランジスタ」の概要を参照ください。
- パワーバイポーラトランジスタのページへのリンク