パスパ文字 (Unicodeのブロック)とは? わかりやすく解説

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パスパ文字 (Unicodeのブロック)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/10 17:05 UTC 版)

パスパ文字 (Unicodeのブロック)
Phags-pa
範囲 U+A840..U+A87F
(64 個の符号位置)
基本多言語面
用字 パスパ文字
主な言語・文字体系
割当済 56 個の符号位置
未使用 8 個の保留
Unicodeのバージョン履歴
5.0 56 (+56)
公式ページ
コード表 ∣ ウェブページ
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パスパ文字(パスパもじ、英語: Phags-pa)は、Unicodeの132個目のブロック

解説

13世紀元朝モンゴル(モンゴル系民族による中国征服王朝)において、モンゴル語中国語ウイグル語チベット語サンスクリット[1]などの当時の領土で話されていた諸言語を表記するために用いられたパスパ文字を収録している。なお、現在のモンゴル及び中華人民共和国では使われていない。

パスパ文字はチベット文字から派生した文字体系であり、チベット文字がブラーフミー文字から派生した文字であるためパスパ文字もいわゆるブラーフミー系文字の一つだが、チベット文字とは異なり音素文字のうち子音と母音とに独立した文字が割り当てられているためアルファベットに分類される。書字方向モンゴル文字と同様に、左から右へと行を送る縦書き(左縦書き)であり、単語毎に分かち書きをする。

モンゴル文字やアラビア文字などと同様に文字同士が接続すると繋がって書かれ、文字の語内での位置が語頭・語中・語末・独立のいずれかによって字形が変化する。なお、文字の語内位置による字形変化を説明する場合はゼロ幅接合子(U+200D; ZWJ)を用いることで、その字形を表現することができる。例えば字母e(U+A860 ꡠ)の語中形は‍ꡠ‍U+200D U+A860 U+20DDの形で表すことができる[2]

パスパ文字は伝統的には縦書き専用の文字であるが、コンピュータ上での表示においては横書きで表示しなければならない場面が多いため、文字を左に90°傾けた形でラテン文字などと同様に左から右に文字を綴り上から下に行を送る左横書きとしてレンダーされるようになっている。Unicode公式の文字表においてもバージョン16.0現在は左横書きされる場合の字形で掲載されている。

符号位置の順序はおおむね伝統的なパスパ文字の順序に従っている。

Unicodeのバージョン5.0において初めて追加された。

収録文字

ラテン文字転写」の列は各パスパ文字に対応するチベット文字の、ラテン文字への翻字方式の一つであるワイリー方式(及び一部はブラーフミー系文字のラテン文字への翻字方式の一つであるISO 15919)に従う。

コード 文字 文字名(英語) 用例・説明 対応するチベット文字 ラテン文字転写
子音字
U+A840 PHAGS-PA LETTER KA 子音[k]を表す。 (U+0F40) k
U+A841 PHAGS-PA LETTER KHA 子音[kʰ]を表す。 ཁ(U+0F41) kh
U+A842 PHAGS-PA LETTER GA 子音[ɡ]を表す。 (U+0F42) g
U+A843 PHAGS-PA LETTER NGA 子音[ŋ]を表す。 ང(U+0F44) ng
U+A844 PHAGS-PA LETTER CA 子音[c]を表す。

中国語及びチベット語で用いられる[1]

(U+0F45) c
U+A845 PHAGS-PA LETTER CHA 子音[cʰ]を表す。 (U+0F46) ch
U+A846 PHAGS-PA LETTER JA 子音[ɟ]を表す。 (U+0F47) j
U+A847 PHAGS-PA LETTER NYA 子音[ɲ]を表す。

中国語、チベット語及びサンスクリットで用いられる[1]

(U+0F49) ny
U+A848 PHAGS-PA LETTER TA 子音[t]を表す。 (U+0F4F) t
U+A849 PHAGS-PA LETTER THA 子音[tʰ]を表す。 (U+0F50) th
U+A84A PHAGS-PA LETTER DA 子音[d]を表す。 (U+0F51) d
U+A84B PHAGS-PA LETTER NA 子音[n]を表す。 (U+0F53) n
U+A84C PHAGS-PA LETTER PA 子音[p]を表す。 པ(U+0F54) p
U+A84D PHAGS-PA LETTER PHA 子音[pʰ]を表す。

中国語、チベット語及びサンスクリットで用いられる[1]

(U+0F55) ph
U+A84E PHAGS-PA LETTER BA 子音[b]を表す。 བ(U+0F56) b
U+A84F PHAGS-PA LETTER MA 子音[m]を表す。 (U+0F58) m
U+A850 PHAGS-PA LETTER TSA 子音[t͡s]を表す。

中国語、チベット語及びサンスクリットで用いられる[1]

ཙ(U+0F59) ts
U+A851 PHAGS-PA LETTER TSHA 子音[t͡sʰ]を表す。 (U+0F5A) tsh
U+A852 PHAGS-PA LETTER DZA 子音[d͡z]を表す。

中国語、チベット語及びサンスクリットで用いられる[1]

(U+0F5B) dz
U+A853 PHAGS-PA LETTER WA 子音[w]を表す。 (U+0F5D) w
U+A854 PHAGS-PA LETTER ZHA 子音[ʑ]を表す。

中国語及びチベット語で用いられる[1]

(U+0F5E) zh
U+A855 PHAGS-PA LETTER ZA 子音[z]を表す。 (U+0F5F) z
U+A856 PHAGS-PA LETTER SMALL A 子音[ʔ]を表す。 (U+0F60) '
U+A857 PHAGS-PA LETTER YA 子音[j]を表す。 (U+0F61) y
U+A858 PHAGS-PA LETTER RA 子音[r]を表す。 (U+0F62) r
U+A859 PHAGS-PA LETTER LA 子音[l]を表す。 (U+0F63) l
U+A85A PHAGS-PA LETTER SHA 子音[ɕ]を表す。 (U+0F64) sh
U+A85B PHAGS-PA LETTER SA 子音[s]を表す。 (U+0F66) s
U+A85C PHAGS-PA LETTER HA 子音[h]を表す。

異体字セレクタ(U+FE00 VS1)と共に用いると左右反転した異体字形(ꡜ︀)となる[1]

(U+0F67) h
字母A
U+A85D PHAGS-PA LETTER A 母音[a]を表す。 (U+0F68) a
母音字
U+A85E PHAGS-PA LETTER I 母音[i]を表す。

異体字セレクタ(U+FE00 VS1)と共に用いると左右反転した異体字形(ꡞ︀)となる[1]

ི(U+0F72) i
U+A85F PHAGS-PA LETTER U 母音[u]を表す。

異体字セレクタ(U+FE00 VS1)と共に用いると左右反転した異体字形(ꡟ︀)となる[1]

(U+0F74) u
U+A860 PHAGS-PA LETTER E 母音[e]を表す。

異体字セレクタ(U+FE00 VS1)と共に用いると左右反転した異体字形(ꡠ︀)となる[1]

(U+0F7A) e
U+A861 PHAGS-PA LETTER O 母音[o]を表す。 (U+0F7C) o
子音字
U+A862 PHAGS-PA LETTER QA 子音[q]を表す。 (U+0F41) q
U+A863 PHAGS-PA LETTER XA 子音[x]を表す。 ཁྭ(U+0F41 U+0FAD) x
U+A864 PHAGS-PA LETTER FA 子音[f]を表す。

中国語、ウイグル語で用いられる[1]。 字母HA(U+A85C ꡜ)から派生した文字[1]

ཧྭ(U+0F67 U+0FAD) f
U+A865 PHAGS-PA LETTER GGA 実際の言語上での用法は不明である[1]

字母QA(U+A862 ꡢ)を反転させた形に由来する[1]

(U+0F42)
母音字
U+A866 PHAGS-PA LETTER EE 母音[ɛ]を表す。 ཻ(U+0F7B) ai
下接子音字
U+A867 PHAGS-PA SUBJOINED LETTER WA 別の子音字に後続して子音クラスタを形成する半母音としての子音[w]を表す。 ྭ(U+0FAD) w
U+A868 PHAGS-PA SUBJOINED LETTER YA 別の子音字に後続して子音クラスタを形成する半母音としての子音[j]を表す。

異体字セレクタ(U+FE00 VS1)と共に用いると左右反転した異体字形(ꡨ︀)となる[1]

ྱ(U+0FB1) y
サンスクリット用の子音字の追加
U+A869 PHAGS-PA LETTER TTA 子音[ʈ]を表す。 (U+0F4A)
U+A86A PHAGS-PA LETTER TTHA 子音[ʈʰ]を表す。 (U+0F4B) ṭh
U+A86B PHAGS-PA LETTER DDA 子音[ɖ]を表す。 (U+0F4C)
U+A86C PHAGS-PA LETTER NNA 子音[ɳ]を表す。 (U+0F4E)
中国語用の子音字の異体字形
U+A86D PHAGS-PA LETTER ALTERNATE YA 子音[j]を表す。 (U+0F61) y
U+A86E PHAGS-PA LETTER VOICELESS SHA 子音[ɕ]を表す。 (U+0F64) sh
U+A86F PHAGS-PA LETTER VOICED HA 子音[h]を表す。 (U+0F67) h
U+A870 PHAGS-PA LETTER ASPIRATED FA 子音[f]を表す。

字母HA(U+A85C ꡜ)から派生した文字[1]

ཧྭ(U+0F67 U+0FAD) f
下接子音字
U+A871 PHAGS-PA SUBJOINED LETTER RA 別の子音字に後続して子音クラスタを形成する半母音としての子音[r]を表す。 ྲ(U+0FB2) r
チベット語用の子音字の追加
U+A872 PHAGS-PA SUPERFIXED LETTER RA 別の子音字の前に置かれて子音クラスタを形成する子音[r]を表す。 ར(U+0F62) r
チャンドラビンドゥ
U+A873 PHAGS-PA LETTER CANDRABINDU 母音を鼻母音で発音することを表す。

サンスクリットで用いられる[1]

モンゴル文字のU+1880 ᢀ mongolian letter ali gali anusvara oneも参照[1]

ྃ(U+0F83)

(U+0F7E)

チベット語用のヘッドマーク
U+A874 PHAGS-PA SINGLE HEAD MARK テキストの冒頭を示す[1]

モンゴル文字のU+1800 ᠀ mongolian birgaも参照[1]

༄(U+0F04)
U+A875 PHAGS-PA DOUBLE HEAD MARK テキストの冒頭を示す[1] ༄༅(U+0F04 U+0F05)
チベット語用の約物
U+A876 PHAGS-PA MARK SHAD テキストの節の終わりを示す[3] །(U+0F0D)
U+A877 PHAGS-PA MARK DOUBLE SHAD トピック全体の終わりを示す[3] ༎(U+0F0E)

小分類

このブロックの小分類は「子音字」(Consonants)、「字母A」(Letter A)、「母音字」(Vowels)、「下接子音字」(Subjoined consonants)、「サンスクリット用の子音字の追加」(Consonant additions for Sanskrit)、「中国語用の子音字の異体字形」(Alternate consonant forms for Chinese)、「チベット語用の子音字の追加」(Consonant addition for Tibetan)、「チャンドラビンドゥ」(Candrabindu)、「チベット語用のヘッドマーク」(Head marks for Tibetan)、「チベット語用の約物」(Punctuation for Tibetan)の10個となっている[1]。本ブロックでは、Unicodeのバージョン更新時の文字追加が隙間を埋める形で行われた影響で、同一の小分類に属する文字が飛び飛びの符号位置に割り当てられていることがある。また、収録文字が1文字しかない小分類については小分類名が単数形で表現されているが、本記事では単数形か複数形かによる小分類名の表記ゆれについては別の小分類として扱わず、同一の小分類として扱うこととする。

子音字(Consonants

この小分類にはパスパ文字のうち、基本的な子音字が収録されている。

字母A(Letter A

この小分類にはパスパ文字のうち、母音[a]を表す字母1文字のみが収録されている。

U+A85D ꡝ PHAGS-PA LETTER Aは他の母音字とは異なり、元となったチベット文字ཨ(U+0F68)が母音記号ではなく子音字であったため、由来の違いから小分類を分けられている。

母音字(Vowels

この小分類にはパスパ文字のうち、基本的な母音字が収録されている。

下接子音字(Subjoined consonants

この小分類にはパスパ文字のうち、子音字に後続して子音クラスタを構成する半母音などを表すための文字が収録されている。

これらの文字は中国語、チベット語、サンスクリットで用いられる[1]

サンスクリット用の子音字の追加(Consonant additions for Sanskrit

この小分類にはパスパ文字のうち、サンスクリットで用いられる追加の子音字が収録されている。

中国語用の子音字の異体字形(Alternate consonant forms for Chinese

この小分類にはパスパ文字のうち、中国語で用いられる子音字の異体字形が収録されている。

チベット語用の子音字の追加(Consonant addition for Tibetan

この小分類にはパスパ文字のうち、チベット語で用いられる追加の子音字が収録されている。

チャンドラビンドゥ(Candrabindu

この小分類にはパスパ文字のうち、チャンドラビンドゥと呼ばれる、サンスクリットにおいて母音を鼻母音で発音することを表す記号1つのみが収録されている。

チベット語用のヘッドマーク(Head marks for Tibetan

この小分類にはパスパ文字のうち、チベット語のテキストにおいて、文章の冒頭に書かれる記号類が収録されている。

チベット語用の約物(Punctuation for Tibetan

この小分類にはパスパ文字のうち、チベット語で用いられる句読点などの約物類が収録されている。

反転異体字

パスパ文字のうちいくつかの母音字には、特定の条件下で左右反転(左横書き形式表示では上下反転)した異体字として書かれるものが含まれている。例えば、母音字i(U+A85E ꡞ)は子音字ṭh(U+A86A ꡪ)に後続する場合、字母の軸位置を揃えるために上下反転した形に変形する(ꡪꡞ)。

このような異体字形は基本的にフォント内のGSUB文脈依存処理によって自動で変換されるため文字列上での特別な表現を必要としないが、これらの文字の字形を説明する場合や単に異体字として現れる場合など、通常の条件以外で現れる場合にその字形を異体字セレクタVS1(U+FE00)を用いて表現することができる[2]

異体字選択に係る制御綴り
U+ A856 A85C A85E A85F A860 A868
既定の符号位置
VS1添加 (反転形式) ꡖ︀ ꡜ︀ ꡞ︀ ꡟ︀ ꡠ︀ ꡨ︀

文字コード

パスパ文字(Phags-pa)[1]
Official Unicode Consortium code chart (PDF)
  0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F
U+A84x
U+A85x
U+A86x
U+A87x
注釈
1.^バージョン16.0時点


履歴

以下の表に挙げられているUnicode関連のドキュメントには、このブロックの特定の文字を定義する目的とプロセスが記録されている。

バージョン コードポイント[a] 文字数 L2 ID ドキュメント
5.0 U+A840..A877 56 L2/03-224 Richard S Cook (12 July 2003), Email on 'Phags-pa, relayed from William H. Baxter (英語)
L2/03-229 Andrew C West (29 July 2003), Proposal to encode the Phags-pa script (3rd revision) (英語)
L2/04-112 Andrew C West (30 March 2004), Response to Comments on Phags-pa Proposal in N2706 [WG2-2719] (英語)
L2/04-134 China N B (23 April 2004), HPhags-pa script encoding [WG2-N2745] (英語)
L2/04-174 Andrew C West (28 May 2004), Comments on N2475 (Phags-pa) [WG2-N2771] (英語)
L2/03-246 Quejingzhabu & West (12 August 2003), Letter in support of Phags-pa encoding (英語)
L2/03-269 West & Fynn (19 August 2003), E-mail questions and answers on Phags-pa encoding (英語)
L2/03-350 Andrew C West (22 October 2003), Response to N2666 (Principles on Encoding Phags-pa Script) (英語)
L2/03-366 China NB (22 October 2003), Principles on encoding Phags-pa script (英語)
L2/03-374 Andrew C West (22 October 2003), Response to N2666 (Principles on encoding Phags-pa script) (英語)
L2/04-275 WG2 ad hoc (24 June 2004), Consensus on the encoding of the Phags-pa script in the PDAM code chart (英語)
L2/04-412 China NB (18 November 2004), Proposal to encode the Phags-Pa script (英語)
L2/04-413 China NB (18 November 2004), Cover letter to Updated proposal to encode the Phags-pa Script (英語)
L2/04-414 China NB (18 November 2004), Summary of the revised user's agreement related to Phags-pa script (英語)
L2/04-415 China NB (18 November 2004), Some problems on the encoding of the Phags-pa script (英語)
L2/05-036 WG2 ad hoc (27 January 2005), Consensus on Encoding Phags-pa Script (= WG2 N2922) (英語)
L2/05-219 China N.B. (7 August 2005), A User's Agreement Related to Phags-pa Script (WG2 N2964) (英語)
  1. ^ 提案されたコードポイントと文字の名前は、最終決定と異なる場合がある。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x "The Unicode Standard, Version 15.1 - UA840.pdf" (PDF). The Unicode Standard (英語). 2025年2月10日閲覧
  2. ^ a b China N.B. (2005年8月7日). “A User's Agreement Related to Phags-pa Script (WG2 N2964)” (英語). Unicode. 2025年2月11日閲覧。
  3. ^ a b "The Unicode Standard, Version 15.1 - U0F00.pdf" (PDF). The Unicode Standard (英語). 2024年8月10日閲覧

関連項目




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