バリー・クーパー版とは? わかりやすく解説

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バリー・クーパー版

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 17:09 UTC 版)

交響曲第10番 (ベートーヴェン)」の記事における「バリー・クーパー版」の解説

1983年ベートーヴェン研究をしていたバリー・クーパー西ベルリン図書館で、交響曲第10番に関するカール・ホルツの説明一致するスケッチ発見する。またベートーヴェン自身筆跡で「第1楽章終わり部分」という記述発見した。さらにその次のページには新し交響曲についての記述認められた。1988年クーパー交響曲第10番変ホ長調発表した完成されたのは第1楽章のみで、350小節当におよぶベートーヴェンのオリジナル・スケッチが検討対象とされた。これはロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団によって初演された。クーパーその後、さらに資料収集検討重ねて第2稿発表した第2稿ウィン・モリス指揮ロンドン交響楽団によって初演された。クーパー第1楽章第1主題ピアノソナタ第8番悲愴』の第2楽章酷似しており、スケッチ残され指示通り木管楽器奏でられる。その第1主題展開しつつアンダンテ繰り返し提示されるが、途中からティンパニ連打によってスケルツオの第2主題に変わる。これは2つ旋律残される一方でそれらの主題別の楽章ではないと指示があり、その変化する部分スケッチ残されているためである。最後はもう再度第1主題戻り曲の終わり迎える。残されスケッチ比較忠実に作曲されており、随所ベートーヴェンらしさは感じられるとされるが、採用したスケッチ選択や曲の展開や構築については意見評価分かれている。クーパー補筆版演奏複数レーベルから市販された。また、クーパーはこの曲のために来日し読売日本交響楽団指揮して公演行っている(日本初演)。

※この「バリー・クーパー版」の解説は、「交響曲第10番 (ベートーヴェン)」の解説の一部です。
「バリー・クーパー版」を含む「交響曲第10番 (ベートーヴェン)」の記事については、「交響曲第10番 (ベートーヴェン)」の概要を参照ください。

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