バスク地方・ナバーラ地方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/06 23:32 UTC 版)
「スペインワイン」の記事における「バスク地方・ナバーラ地方」の解説
バスク地方は大西洋のビスケー湾に面し、スペインでも降水量の多い地域のひとつである。バスク地方のチャコリは微発泡性の白ワインであり、アルコール度数が低く酸味が強い。1970年代以降にバスク料理が脚光を浴びたことで、チャコリもまた知名度を向上させた。過去20-30年でチャコリの生産量は著しく増えており、特にビスカヤ県では2012年までの15年間でブドウ栽培面積が6倍に増えている。白ワインはオンダラビ・スリ種が、赤ワインはオンダラビ・ベルツァ種が多く、いずれもバスク地方の固有種である。 ナバーラ地方はリオハに隣接しており、大陸性気候ではあるが適度な降水量と湿度を持つ。ナバーラ (DO)では1973年以降にはカベルネ・ソーヴィニヨン種などの外来品種が承認され、国内自給的だったワイン業界に自由化の動きを起こした。それ以後はテンプラニーリョ種などの在来品種と外来品種を組み合わせたワインを生産するようになり、1980年代から1990年代にかけてイギリスのワイン雑誌に絶賛された。しかし、外来品種を用いたことでオーストラリアワインやチリワインなどとの競争にさらされ、またスペイン国内では常にリオハの廉価版とのイメージが付きまとっている。かつてはロゼワインの産地として有名だったが、現在は総生産量に占める赤ワインの割合が70%、ロゼワインの割合が25%である。
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