バグダードへの首都の帰還
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/09 06:20 UTC 版)
「ムウタディド」の記事における「バグダードへの首都の帰還」の解説
ムウタディドはサーマッラーからバグダードへの首都の帰還を完了させた。バグダードは既に父親の重要な活動拠点として機能していたものの、都市の中心部はティグリス川の東岸に移転し、その場所は1世紀前に第2代カリフのマンスール(在位:754年 - 775年)によって築かれた当初の中心部である円城のさらに下流に位置していた。10世紀の歴史家のマスウーディーが記しているように、カリフの二つの主な情熱は「女性と建築」(al-nisāʿwaʿl-banāʿ)であり、それに従うように首都における重要な建築活動に従事した。ムウタディドは使われなくなっていたマンスールの大モスク(英語版)を修復して拡張した。さらにハサニー宮殿(英語版)を増築し、新しくスライヤー宮殿(英語版)(プレアデスの宮殿)とフィルドゥース宮殿(楽園の宮殿)を建設するとともに、ムクタフィーの下で完成したタージュ宮殿(英語版)(王冠の宮殿)の建設を開始した。また、都市を流れる灌漑用水路の修繕にも注意を向け、水路から利益を得る立場にあった地主の資金から経費を賄い、ドゥジャイル運河(英語版)に堆積していたシルトを除去した。
※この「バグダードへの首都の帰還」の解説は、「ムウタディド」の解説の一部です。
「バグダードへの首都の帰還」を含む「ムウタディド」の記事については、「ムウタディド」の概要を参照ください。
Weblioに収録されているすべての辞書からバグダードへの首都の帰還を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書からバグダードへの首都の帰還を検索
- バグダードへの首都の帰還のページへのリンク