バイカウントとは? わかりやすく解説

ヴァイカウント

(バイカウント から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/29 02:13 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

ヴァイカウント英語: viscount)は、中世以降のヨーロッパにおける貴族称号の一種。イギリス貴族においてはバロンよりも上位でアールよりも下位とされる。ドイツ圏には存在しない。 日本語訳には子爵あるいは副伯の語が充てられる。

起源

viscountという言葉は、古フランス語visconteが由来である。これは中世ラテン語vicecomes対格であるvicecomitemから来ていて、vicecomesとは俗ラテン語で副を表すvice-comes(後期ローマ帝国の廷臣から来る伯爵の意)の複合語である。

viscountという言葉自体は1387年からイングランドで使われるようになっていたが、イングランドの爵位としては1440年ヘンリー6世がジョン・ボーモントに叙任したのが記録上初とされる。初期のヴァイカウントは古英語のshire reeve(国王に信任された非世襲のシェリフ)に相当し、一代限りの爵位であったが、後に世襲されるようになった。

女性の子爵はヴァイカウンテス (viscountess) という。

イギリスやイギリス連邦におけるヴァイカウント

現在イギリスには約270の子爵位が存在する。普通、子爵は“The Viscount~”や“The Viscount ~ of …”などのように呼び(~には姓もしくは領地名、…には領地名が入る)、敬称として呼ぶ場合は“My Lord”と呼ぶ。

例:

  • The Viscount Falmouth(地名の例)
  • The Viscount Hardinge(姓の例)
  • The Viscount Gage of Castle Island(姓と地名の例)
  • The Viscount Combermere of Bhurtpore(地名と地名の例)

例外としてスコットランドでは伝統的に、姓の前にofが入る“The Viscount of ~”という形式で呼ばれる子爵位も数少ないが残っている。

例:

  • The Viscount of Arbuthnott

会話の上では“Lord ~”と呼ばれ、改まった席では“The Viscount ~”と呼ぶ。更に、その夫人は“Lady ~”、その子供はThe Honourable [名] [姓]とよばれる

  • またviscountは儀礼称号として侯爵(marquess)や伯爵(earl)の嗣子にも使われる。例えばEarl Howe(ハウ伯爵)の長子は代々Viscount Curzon(カーゾン子爵)と呼ばれていたり、当今の例ではウェセックス伯エドワードの息子のジェームズがセヴァーン子爵とされる。

時に子爵家当主の法定推定相続人(子息とは限らない)もヴァイカウントの称号で呼ばれることがある。

関連項目


バイカウント (Viscount、Bi-count)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/05 01:28 UTC 版)

ファイナルファンタジータクティクスに登場するジョブ」の記事における「バイカウント (Viscount、Bi-count)」の解説

ルードヴィッヒ設定されているジョブ。「バイカウント」とは子爵のことを指す。

※この「バイカウント (Viscount、Bi-count)」の解説は、「ファイナルファンタジータクティクスに登場するジョブ」の解説の一部です。
「バイカウント (Viscount、Bi-count)」を含む「ファイナルファンタジータクティクスに登場するジョブ」の記事については、「ファイナルファンタジータクティクスに登場するジョブ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「バイカウント」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「バイカウント」の関連用語

バイカウントのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



バイカウントのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのヴァイカウント (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのファイナルファンタジータクティクスに登場するジョブ (改訂履歴)、ネクロスの要塞 (改訂履歴)、電子オルガン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS