ハイヤー問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 14:02 UTC 版)
2015年1月2日に籾井会長が私的にゴルフをプレーした際、自宅と小平市のゴルフ場とのハイヤー代往復4万9585円が、NHKからハイヤー会社に支払われた。後日、この情報を把握したNHK総合リスク管理室(会長直属の部署)がコンプライアンス統括理事に報告し調査が開始された。3月、理事からの報告を受け、NHK監査委員会が重大問題として籾井会長及び関係者から聴取を行った。 3月19日に発表された監査委員会活動結果報告書によると、ハイヤー配車の際、秘書室職員が、籾井会長への報告なしに、乗車票に「外部対応業務」と記載し、それを確認した総務局車両担当者が支払請求票を作成。経理局中央審査部で審査・決定がなされたのち、2月27日にハイヤー会社への支払いがNHKからなされたという。調査開始後、籾井会長は当初からハイヤー代を自ら負担する意向であったと述べ、3月10日に償還手続が完了した。監査委員会は報告書で、秘書室の対応がずさんであったと非難するとともに、秘書室統括の副会長についても監督責任を果たしていなかったと指摘。さらに籾井会長についても適切な指示を出すべきであったとした。 唯一の常勤経営委員で、監査委員も務める上田良一前三菱商事代表取締役副社長は、報告がなされた3月19日の臨時経営委員会後に会見を開き、「事務処理は適切ではなかった」などとした上で、籾井会長が秘書室職員に対し、「自分で支払う」と言ったかどうかについて、「必ずしも、はっきりしない」と述べた。
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