ハイペリオンブックスとは? わかりやすく解説

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アシェットブックス

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/16 07:36 UTC 版)

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アシェットブックス
Hachette Books
親会社 ペルセウス・ブックス・グループ英語版
アシェット
設立日 1990[1]
設立者 マイケル・アイズナー[1]
ロバート・S・ミラー[2]
アメリカ合衆国
本社所在地 ニューヨーク
主要人物 Susan Weinberg(シニアヴァイスプレジデント、出版者)
Mary Ann Naples(ヴァイスプレジデント、出版者)
出版物 出版業
インプリント
  • Hachette Go
  • Da Capo Press
  • Lifelong
公式サイト www.hachettebooks.com
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アシェットブックス(Hachette Books)は、アシェットの出版部門の一つであるペルセウス・ブックス・グループ英語版インプリント(社内ブランド)である。大人向けの大衆向け小説やノンフィクションを発刊している。

1990年にウォルト・ディズニー・カンパニーによってハイペリオンブックス(Hyperion Books)として設立された。

アシェットは、ディズニーからハイペリオンブックスを購入したことで、ミッチ・アルボムの『天国の五人英語版』などの250冊のベストセラー小説を含む[3]千冊以上のバックリスト英語版を獲得した[4]

歴史

ハイペリオンブックス

ハイペリオンブックスのロゴ

ハイペリオンブックスは、1990年に、ディズニー社の当時のCEOであるマイケル・アイズナー[1]とロバート・S・ミラー[2]の下で、バックリストなしでゼロから設立された。社名は、1939年以前までウォルト・ディズニー・スタジオがあったハイペリオン通りに因むものである。ハイペリオンブックスの戦略は、既存の出版社からバックリストを購入するのではなく、新人、または、あまり知られていない著述家を発掘して、「ディズニー社の資本とする」ことだった[1]。同じ年にハイペリオンブックス・フォー・チルドレン(Hyperion Books for Children、HBC)とディズニープレス(DisneyPress)も立ち上げられた[1]。1992年1月にディズニー・パブリッシング・グループ(現:ディズニー・パブリッシング・ワールドワイド英語版)が設立され[5]、すでに設立されていたハイペリオンブックス、HBC、ディズニープレスなどの出版部門がここに含まれた。ハイペリオンブックスは、1994年に俳優ティム・アレンの"Don't Stand Too Close to a Naked Man"が110万部を売り上げるまで、赤字が続いていた[1]。1995年3月、HBCはディズニープレスと合併した[1]。1998年9月、HBCはアフリカ系アメリカ人の子供向けの"Jump at the Sun"という新しいインプリントを開始した[6]

1999年4月、ハイペリオンブックスは、ディズニー–ABC テレビジョン・グループ(現:ウォルト・ディズニー・テレビジョン)に譲渡された[7]

2004年5月、ハイペリオンブックスとタイム・ワーナーは、ワーナーの新しいインプリントであるワーナーブックスの2005年春からの出版・販売契約に合意した[8]

アシェットブックス

2013年6月、アシェットはディズニーからハイペリオンブックスを買収することを発表した[3]。この取引でアシェットは、ミッチ・アルボムマイケル・J・フォックスの作品を含むハイペリオンの大人向け市場の図書販売目録と、出版予定の25冊の書籍を引き受けた。ハイペリオンが保有していたディズニー=ABCテレビジョン・グループのプロパティに関連する書籍とヤングアダルトのタイトルは、ディズニー・パブリッシング・ワールドワイド内のインプリント「ディズニー=ハイペリオン」に移管された[9]。2014年3月、ハイペリオンブックスはアシェットブックス(Hachette Books)に改称され、『クラウン・アーキタイプ』の編集長のマウロ・ディプレタ(Mauro DiPreta)が新ユニットのヴァイスプレジデント兼出版者に指名された[4]

2017年10月12日、アシェット・ブック・グループは、ハーヴェイ・ワインスタインの性的虐待疑惑により、インプリント「ワインスタインブックス」を廃止し、そのスタッフとタイトルをアシェットブックスに移管した[10]

2015年1月、Black Dog & Leventhal(BD&L)がアシェット・ブック・グループに買収されてアシェットブックスのインプリントとなり、J・P・レーベンサールは1992年に設立したインプリントの出版者としての地位を継続した[11]。2017年10月17日のレーベンサールの引退表明に伴い、BD&Lのインプリントはランニングプレス英語版に移管された[12]

2018年、アシェットブックスはペルセウス・ブックス・グループ英語版のインプリントとなり、出版者のディプレタはアシェットブックスから転籍した。同時に、ダカーポプレス英語版とダカーポ・ライフロングもアシェットブックスの一部となった[13]

2019年4月、ペルセウス・ブックス・グループはディズニー・パブリッシングのメアリー・アン・ネープルズ(Mary Ann Naples)をアシェットブックスのヴァイスプレジデント兼出版者として採用した[14]

ベストセラー

脚注

  1. ^ a b c d e f g h Harris, Kathryn (1995年4月30日). “The Tie-In King : Hyperion Books Rides the Crest of Disney's Successes”. Los Angeles Times. http://articles.latimes.com/1995-04-30/business/fi-60706_1_disney-and-hyperion-books 2012年12月12日閲覧。 
  2. ^ a b Getlin, Josh. Hyperion founder exits. April 04, 2008. Los Angeles Times. Accessed July 3, 2013.
  3. ^ a b c d e f g Lee, Edmund (2013年6月28日). “Hachette Will Acquire Disney's Hyperion Book Publishing Business”. Bloomberg.com. https://www.bloomberg.com/news/2013-06-28/hachette-will-acquire-disney-s-hyperion-book-publishing-business.html 2013年7月3日閲覧。 
  4. ^ a b “DiPreta Named Publisher of Hachette Books” (英語). PublishersWeekly.com (PWxyz). (2014年3月12日). https://www.publishersweekly.com/pw/by-topic/industry-news/publisher-news/article/61405-dipreta-named-publisher-of-hachette-books.html 2018年5月5日閲覧。 
  5. ^ DISNEY PUBLISHING WORLDWIDE, INC.”. Entity Information. State of New York. 2012年12月11日閲覧。
  6. ^ Angel, Karen. BOOKS AND MAGAZINES; CHILDREN AND FAMILIES; Media Talk; High-Profile Authors Turn To Much Younger Readers. September 07, 1998. The New York Times. Accessed July 3, 2013.
  7. ^ McGee, Celia (1999年4月9日). “Grownups Take Hike At Disney”. NY Daily News. http://articles.nydailynews.com/1999-04-09/news/18107270_1_disney-publishing-worldwide-hyperion-buena-vista-publishing-group 2012年12月12日閲覧。 
  8. ^ “Wenner Books Announces Venture with Hyperion”. The Write News (xvc). (2004年5月14日). https://www.writerswrite.com/wenner-books-announces-venture-with-51420041088 2013年7月3日閲覧。 
  9. ^ “Disney Sells Hyperion Adult Trade List to Hachette”. digitalbookworld. (2013年6月28日). https://www.digitalbookworld.com/2013/disney-sells-hyperion-adult-trade-list-to-hachette 2013年7月3日閲覧。 
  10. ^ Maher, John (2017年10月12日). “Hachette Shutters Weinstein Books” (英語). PublishersWeekly.com (PWxyz). https://www.publishersweekly.com/pw/by-topic/industry-news/publisher-news/article/75058-hachette-shutters-weinstein-books-imprint.html 2018年5月7日閲覧。 
  11. ^ Milliot, Jim (2015年1月8日). “Hachette Completes Black Dog Buy” (英語). PublishersWeekly (PWxyz). https://www.publishersweekly.com/pw/by-topic/industry-news/industry-deals/article/65212-hachette-completes-black-dog-buy.html 2018年5月7日閲覧。 
  12. ^ Maher, John (2017年10月17日). “J.P. Leventhal to Retire, BD&L Folded Into Running Press” (英語). PublishersWeekly (PWxyz). https://www.publishersweekly.com/pw/by-topic/industry-news/publisher-news/article/75115-j-p-leventhal-to-retire-bd-l-folded-into-running-press.html 2018年5月7日閲覧。 
  13. ^ Hachette Book Group Reorganizes Lines, Announces About 25 Layoffs As DiPreta Departs”. Publishers Lunch (2018年11月13日). 2018年12月30日閲覧。
  14. ^ Maher, John (2019年4月8日). “Naples Named Publisher at Hachette Books” (英語). PublishersWeekly.com. https://www.publishersweekly.com/pw/by-topic/industry-news/publisher-news/article/79747-naples-named-publisher-at-hachette-books.html 2020年1月13日閲覧。 

外部リンク


ハイペリオンブックス

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アシェットブックス」の記事における「ハイペリオンブックス」の解説

ハイペリオンブックスは、1990年に、ディズニー社当時CEOであるマイケル・アイズナーロバート・S・ミラーの下で、バックリストなしでゼロから設立された。社名は、1939年以前までウォルト・ディズニー・スタジオがあったハイペリオン通り因むのである。ハイペリオンブックスの戦略は、既存出版社からバックリストを購入するではなく新人、または、あまり知られていない著述家発掘して、「ディズニー社資本とする」ことだった。同じ年にハイペリオンブックス・フォー・チルドレン(Hyperion Books for ChildrenHBC)とディズニープレス(DisneyPress)も立ち上げられた。1992年1月にディズニー・パブリッシング・グループ(現:ディズニー・パブリッシング・ワールドワイド(英語版))が設立され、すでに設立されていたハイペリオンブックス、HBC、ディズニープレスなどの出版部門がここに含まれた。ハイペリオンブックスは、1994年俳優ティム・アレンの"Don't Stand Too Close to a Naked Man"が110部を売り上げるまで、赤字続いていた。1995年3月HBCはディズニープレスと合併した1998年9月HBCアフリカ系アメリカ人の子供向けの"Jump at the Sun"という新しインプリント開始した1999年4月、ハイペリオンブックスは、ディズニー–ABC テレビジョン・グループ(現:ウォルト・ディズニー・テレビジョン)に譲渡された。 2004年5月、ハイペリオンブックスとタイム・ワーナーは、ワーナー新しインプリントであるワーナーブックスの2005年春からの出版販売契約合意した

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