ノンコード・コミックス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/19 01:23 UTC 版)
「コミックス倫理規定委員会」の記事における「ノンコード・コミックス」の解説
コミックス倫理規定に(準)抵触した最初のコミックが、早くも1956年に発行された。この年、ウィリアム・ゲインズは『ワイアード・ファンタジー』誌18号(1953年)に掲載された作品『審判の日』 Judgement Day を、『インクレディブル・サイエンス・フィクション』誌33号(1956年1-2月)に再掲載した。『審判の日』は倫理規定により不適格とされた作品の差し替え掲載であったが、『審判の日』自体もまた、「黒人を主人公としている」点により「不適格」とされた。 ジョー・オーランド(英語版)の作画によるゲインズの物語は「人種的偏見の弊害に対する辛辣な寓話」であり、「主人公が黒人でなければ、その内容は必然的に無意味なものとなっていた」。ゲインズが委員会に対し、「委員会がこの号に承認印を与えないのであれば、世界がその理由を知る事となるだろう」と通告したことにより、委員会は最初の決定を覆し、『審判の日』を認可することとなった。しかしながら、倫理規定委員会により彼のコミックに与えられた厳しい規制に直面し、ニュー・ディレクションシリーズのタイトルを模索していたゲインズは、やがて間もなく「パロディ雑誌『MAD』に専念するために、コミック・ブックの出版を断念した。」
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