ネオマイシン
原核細胞のリボソームに結合し、タンパク質の合成を阻害する抗生物質。Streptomyces fradiaeが生産する。
Name | Neomycin, Framycetin |
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MeSH | 68005601 |
Molecular Weight | 614.644 g/mol |
Molecular Formula | C23H46N6O13 |
CAS | 1405-10-3 |
耐性遺伝子
- Neor/Kanr

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ネオマイシン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/13 09:02 UTC 版)
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臨床データ | |
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法的規制 | |
識別 | |
CAS番号 |
1404-04-2 |
ATCコード | A01AB08 (WHO) A07AA01 (WHO), B05CA09 (WHO), D06AX04 (WHO), J01GB05 (WHO), R02AB01 (WHO), S01AA03 (WHO), S02AA07 (WHO), S03AA01 (WHO) |
KEGG | D08260 |
別名 | ソフラマイシン フラミセチン |
化学的データ | |
化学式 | C23H46N6O13 |
分子量 | 614.65 g·mol−1 |
ネオマイシン(neomycin)は1948年にウクライナ出身のセルマン・ワクスマンにより発見されたアミノグリコシド系抗生物質である。分子量614.65。 放線菌の一種、Streptomyces fradiaeが生産する。そのためフラジオマイシン(fradiomycin)とも呼ばれる。日本薬局方収載医薬品としては硫酸フラジオマイシン(FRM)と呼ばれ[1]、別名はソフラマイシン、フラミセチン。CAS登録番号は1405-10-3 (Neomycin sulfate)。
作用機序
ネオマイシンの作用機序はカナマイシンのそれと類似し、30Sリボソームに結合することにより細菌のタンパク質合成を阻害する[2]。
臨床応用
比較的広範な抗菌スペクトルを有し、グラム陰性菌、グラム陽性菌ともに強く阻害する。
副作用
ネオマイシンには強い急性毒性および腎毒性が認められる。そのため、経口剤か外用剤として使用される。
その他
分子生物学の研究においてネオマイシン耐性遺伝子は、選択マーカーとして形質細胞の分離に利用される。
参考文献
生化学事典(第4版)東京化学同人
註・出典
- ^ 医薬品インタビューフォーム 硫酸フラジオマイシン貼付剤(サノフィ・アベンティス社)
- ^ アミノグリコシド系抗細菌薬の多くは70Sリボソームと結合する。
ネオマイシン
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「セルマン・ワクスマン」の記事における「ネオマイシン」の解説
ストレプトマイシンと同様の方法で、ネオマイシンも放線菌から分離された。ワクスマンの下で研究を行っていた大学院生のHubert A. Lechevalierが発見し、この発見は科学誌サイエンスに掲載された。
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