ナガミル Codium cylindricum Holmes
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からだは円柱状で,叉状に分岐し,分岐部分は幅広い扁平な三角形となり,全長は非常に長くなる。体の下部では分岐が少ないが,先端へ向かうに従って頻繁に分岐が見られ,枝も細くなる。小嚢は非常に大きく,幅 0.5mm 程度,長さ 2mm 以上あり,肉眼でも認識できる。手触りは柔らかく,弾力があり,小嚢の感触を味わえる。生体は緑色~黄緑色。押し葉標本は台紙につきにくい。 種小名「cylindricum 」は「 円柱状の,円筒形の 」の意味。
長水松
ナガミル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/29 03:07 UTC 版)
ナガミル | ||||||||||||||||||||||||
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ナガミル
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Codium cylindricum Holmes 1896 | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
ナガミル |
ナガミル(長海松、学名:Codium cylindricum)は、沿岸域に生育する緑藻の一種。
ミルと呼ばれるグループのなかでは比較的大型に生長し、ときに海底を覆いつくすほど繁茂する。
分布
本州中部太平洋沿岸から瀬戸内海、九州、八丈島、小笠原、日本海の各所。
形態
叉状に枝分かれしながら伸長して、ときに10m以上にも達する。太さは1cm程度と太く、表面にザラザラと小嚢細胞が肉眼視できることが特徴。色は明緑色で、ちぎれやすい。同属のクロミルC. divaricatumに似ているが、分枝部分や小嚢細胞の形で区別できる。
生態
波の穏やかな砂地に点在する転石や礫を基盤として生育。藻体は立ち上がらずに海底を這うように生長する。


参考文献
- 神谷充伸(2012):ネイチャーウォッチングガイドブック海藻-日本で見られる388種の生態写真+おしば標本-.誠文堂新光社.271pp.
- 新崎盛敏(2002):原色新海藻検索図鑑.北隆館.205pp.
- 鈴木雅大:生きもの好きの語る自然誌.ナガミル(2024年4月20閲覧).
外部リンク
固有名詞の分類
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