ドリュー・アンダーソン (投手)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ドリュー・アンダーソン (投手)の意味・解説 

ドリュー・アンダーソン (投手)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/18 05:40 UTC 版)

ドリュー・アンダーソン
Drew Anderson
SSGランダース #33
広島東洋カープ時代
(2022年5月15日 マツダスタジアム
基本情報
国籍 アメリカ合衆国
出身地 ネバダ州リノ
生年月日 (1994-03-22) 1994年3月22日(31歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
205 lb =約93 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 投手
プロ入り 2012年 MLBドラフト21巡目(全体668位)
初出場 MLB / 2017年8月1日
NPB / 2022年5月5日
KBO / 2024年5月10日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

アンドリュー・ジェームズ・アンダーソンAndrew James Anderson1994年3月22日 - )は、アメリカ合衆国ネバダ州リノ出身のプロ野球選手投手)。KBOSSGランダース所属。右投右打。

経歴

プロ入りとフィリーズ時代

フィラデルフィア・フィリーズ時代
(2018年7月24日)

2012年MLBドラフト21巡目(全体668位)でフィラデルフィア・フィリーズから指名され、プロ入り。契約後、傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・フィリーズでプロデビュー。8試合(先発2試合)に登板して1勝1敗、防御率4.76、10奪三振を記録した。

2013年はA-級ウィリアムズポート・クロスカッターズ英語版でプレーし、15試合に先発登板して6勝3敗、防御率2.00、54奪三振を記録した。

2014年はルーキー級ガルフ・コーストリーグ・フィリーズとA級レイクウッド・ブルークロウズでプレーし、2球団合計で11試合(先発10試合)に登板して5勝5敗、防御率3.62、52奪三振を記録した。

2015年トミー・ジョン手術を受けた影響もあり、全休した。

2016年はA級レイクウッドとA+級クリアウォーター・スレッシャーズでプレーし、2球団合計で15試合に先発登板して3勝4敗、防御率2.70、78奪三振を記録した。オフの11月18日にルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐために40人枠入りした[1]

2017年は開幕をAA級レディング・ファイティン・フィルズで迎えた。8月1日にメジャー初昇格を果たした。同日のロサンゼルス・エンゼルス戦でメジャーデビュー[2]。この年メジャーでは2試合に登板した。

2019年9月1日にDFAとなり[3]、翌2日に自由契約となった[4]

ホワイトソックス時代

2019年11月12日にシカゴ・ホワイトソックスとマイナー契約を結び、2020年スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[4]

2020年8月8日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[5]。8月9日にDFAとなり[6]、11日にマイナー契約となった[7]。その後、9月3日に自由契約となった[8]

レンジャーズ時代

2021年1月5日にテキサス・レンジャーズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[9]。7月30日にメジャー昇格し、 9試合登板(1先発)して1勝1敗、防御率3.27の成績を残した。10月29日に自由契約となり、同31日には日本球界入りを目指していることが伝えられた[10]

広島時代

2021年11月4日に広島東洋カープとの契約が合意に達したと発表された[11]

2022年5月5日の読売ジャイアンツ戦で来日初登板し、7回まで1被安打7奪三振無失点に抑え、来日初勝利を飾った[12]。7月7日に3勝目を挙げて以降は勝ち星がなく[13]、また8月にはコンディション不良や新型コロナウイルスに感染するなど[14]、最終的に13試合の登板で3勝4敗という成績に終わったが、シーズン終了後の11月15日に翌年の契約を締結したことが発表された[15]

2023年は開幕から先発ローテ入りして防御率2点台と好調であったが、6月4日のソフトバンク戦で右ひざの違和感を訴え、5回まで無安打無失点のまま降板した[16]。6月7日に右ひざ痛を理由に出場選手登録を抹消された[17]。8月21日に一軍復帰後は中継ぎとして一定の結果を残したが、シーズン終了後の11月30日に退団が発表された[18]

タイガース傘下時代

2024年1月24日にデトロイト・タイガースとマイナー契約を結んだ[19]

SSG時代

2024年4月27日、韓国プロ野球SSGランダースと契約した[20]

投球スタイル

投球データ(2021年レギュラーシーズン)
球種 割合 平均球速 最高球速
% mph km/h mph km/h
フォーシーム 48 92.6 149 95.4 153.5
スライダー 20.2 83.8 134.9 87.1 140.2
カーブ 15.9 77.1 124.1 80.8 130
チェンジアップ 15.9 86.8 139.7 90.5 145.6

平均149km/hフォーシームが投球の約半分を占め、その他にスライダーカーブチェンジアップをバランスよく投げる。速球の最速は、2021年に計測した95.4mph(約153.5km/h)。

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2017 PHI 2 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 14 2.1 6 0 1 0 0 6 0 0 7 6 23.14 3.00
2018 5 1 0 0 0 0 1 0 0 .000 59 12.2 17 0 2 0 2 11 0 0 7 7 4.97 1.50
2019 2 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 30 6.0 6 1 6 2 0 6 0 0 5 5 7.50 2.00
2020 CWS 1 0 0 0 0 0 1 0 0 .000 10 1.1 4 2 2 0 0 2 1 0 6 6 40.50 4.50
2021 TEX 9 1 0 0 0 1 1 0 0 .500 91 22.0 20 1 6 0 1 9 1 0 8 8 3.27 1.18
2022 広島 13 13 0 0 0 3 4 0 0 .429 293 70.0 61 9 23 0 3 59 0 0 32 28 3.60 1.20
2023 21 6 0 0 0 4 1 0 2 .800 181 45.0 30 2 17 0 2 39 1 0 12 11 2.20 1.04
MLB:5年 19 2 0 0 0 1 3 0 0 .250 204 44.1 53 4 17 2 3 30 2 0 33 32 6.50 1.58
NPB:2年 34 19 0 0 0 7 5 0 2 .583 474 115.0 91 11 40 0 5 98 1 0 44 39 3.05 1.14
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績



投手












2017 PHI 2 0 0 0 0 ---
2018 5 1 1 1 0 .667
2019 2 0 1 0 0 1.000
2020 CWS 1 0 0 0 0 ----
2021 TEX 9 1 3 0 1 1.000
2022 広島 13 6 4 0 0 1.000
2023 21 1 7 0 0 1.000
MLB 19 2 5 1 1 .875
NPB 34 7 11 0 0 1.000
  • 2023年度シーズン終了時

記録

NPB

初記録
投手記録
打撃記録

背番号

  • 63(2017年 - 2019年)
  • 53(2020年)
  • 58(2021年)
  • 42(2022年 - 2023年)
  • 33(2024年 - )

脚注

  1. ^ Matt Gelb (2016年11月19日). “Phillies add 11 players in 40-man roster overhaul” (英語). Philly.com. 2018年1月2日閲覧。
  2. ^ Todd Zolecki (2017年8月2日). “Anderson gets surprise callup, makes debut” (英語). MLB.com. 2018年1月2日閲覧。
  3. ^ George Miller (2019年9月1日). “Phillies Announce Roster Moves” (英語). MLB Trade Rumors. 2019年9月3日閲覧。
  4. ^ a b MLB公式プロフィール参照。2019年9月3日閲覧。
  5. ^ Mark Polishuk (2020年8月8日). “White Sox Place Aaron Bummer On 10-Day IL, Promote Zack Burdi” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年8月9日閲覧。
  6. ^ Mark Polishuk (2020年8月9日). “White Sox Designate Drew Anderson” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年8月10日閲覧。
  7. ^ Connor Byrne (2020年8月11日). “White Sox Outright Drew Anderson” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年8月12日閲覧。
  8. ^ White Sox Outright Ryan Goins, Release Drew Anderson” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年9月4日閲覧。
  9. ^ Connor Byrne (2021年1月5日). “Rangers Sign Drew Anderson To Minor League Contract” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年1月14日閲覧。
  10. ^ 大谷翔平を3球三振 レンジャーズ右腕が日本球界移籍か?「NPBで幸運を祈る」”. Full-Count(フルカウント) 野球ニュース・速報・コラム (2021年10月31日). 2021年11月15日閲覧。
  11. ^ ドリュー・アンダーソン選手、選手契約合意!”. 広島東洋カープ公式サイト (2021年11月4日). 2021年11月4日閲覧。
  12. ^ 【広島】アンダーソン「カープのファンが一番じゃけえ」初登板7回1安打無失点で来日初勝利”. 日刊スポーツ (2022年5月5日). 2022年5月27日閲覧。
  13. ^ 【広島】近本止めた!アンダーソン8回無失点3勝「緩急つけて投げられた」中村健人2回光る好捕”. 日刊スポーツ (2022年7月7日). 2023年8月3日閲覧。
  14. ^ 広島・アンダーソン デビュー戦の輝きは短く/助っ人選手通信簿”. 週刊ベースボールONLINE (2022年10月6日). 2023年8月3日閲覧。
  15. ^ 【広島】アンダーソン、ターリー、マクブルームの外国人3選手との再契約を発表”. 日刊スポーツ (2022年11月16日). 2023年8月3日閲覧。
  16. ^ 広島・アンダーソンが五回までノーヒットのまま降板 アクシデントか?!”. サンスポ (2023年6月4日). 2023年8月3日閲覧。
  17. ^ 【広島】アンダーソン、右膝痛で抹消 4日ソフトバンク戦で5回無安打無失点のまま降板”. スポーツ報知 (2023年6月7日). 2023年8月3日閲覧。
  18. ^ 【広島】勝ちパターン担ったターリー、アンダーソンと契約更新せず今季助っ人4選手が退団”. 日刊スポーツ (2023年11月30日). 2024年2月3日閲覧。
  19. ^ Darragh McDonald (2024年1月24日). “Tigers Sign Drew Anderson To Minor League Deal”. MLB Trade Rumors. 2024年2月3日閲覧。
  20. ^ 新外国人選手ドリュー・アンダーソン投手(元広島)と契約 ダガーはウェーバー公示へ”. DAILY KOREAN PRO BASEBALL 2 (2024年4月27日). 2024年4月27日閲覧。

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ドリュー・アンダーソン (投手)」の関連用語

ドリュー・アンダーソン (投手)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ドリュー・アンダーソン (投手)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのドリュー・アンダーソン (投手) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS