トルストイとガンディー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/14 01:06 UTC 版)
「神の国は汝らのうちにあり」の記事における「トルストイとガンディー」の解説
マハトマ・ガンディーは、自伝『真理へと近づく様々な実験(英語版)』 (Part II, Chapter 15)において、この本は彼を「圧倒し」、「永続的な感銘を与えた」、と書いている。ガンディーはトルストイの著作の他に、ジョン・ラスキンの『この最後の者に』や、詩人のShrimad Rajchandraを、彼の人生に重要な影響を与えた3つの著作・著作者として挙げている。 1908年に、トルストイはA Letter to a Hinduを著し、ガンディーはそれを読んだ。その書簡で、トルストイは非暴力主義によって愛を武器とすることが、インド現住の人々が植民者のイギリス帝国を打倒する唯一の方法であると説いている。この思想は、最終的に、ガンディーの全国的な非暴力運動と、1918年から1947年にわたる抵抗によって達成された。1909年に、ガンディーはトルストイに、彼の母語であるグジャラート語で、A Letter to a Hinduを出版する許可を求める手紙を書いた。トルストイはそれに対して返書を送り、二人の往復書簡はトルストイが死去する1910年まで続いた。それらの書簡には、非暴力主義の、現実的・神学的思想についての内容だけでなく、ガンディーがトルストイの健康を心配する様子も含まれていた。トルストイの最後の手紙は「彼のペンによって書かれた最後の文章の一つ」であった。
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