トラメルテクノロジー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/16 21:17 UTC 版)
「Atari ST」の記事における「トラメルテクノロジー」の解説
コモドールの創設者であるJack Tramielは彼の息子をコモドールの幹部社員に就任させることを希望したため、コモドールの会長であり筆頭株主であるIrving Gouldと対立し、Tramielは1984年1月にコモドールを追われる結果となった。 Tramielはすぐに持株会社Tramel Technologies, Ltd.を設立し、買収目的で様々な米国のコンピュータ関連企業を訪問した。Tramielは、元Atariのコンピュータ部門の部長だったRoger Badersherが設立したMindsetを訪問し、また「Amigaのスタッフには興味がないがチップセットには非常に興味があった」とAmigaのスタッフに発言していたはずのAmigaも訪問した。新しい低コストでハイエンドなコンピューターシステムを開発する業務のチーフエンジニアとしてTramielはShiraz Shivjiを抜擢した。元々はNS32032の採用を想定していたが、ナショナル セミコンダクターの都合により商品の販売に必要な数量と価格でチップを供給できなかった。16/32ビットの68000より低速なNS32032でプロトタイプを開発していたことが結果的には幸いした。 コードネーム"RBP"(Rock Bottom Price — 底値)プロジェクトは1984年4月から7月の間に設計を開始した。これは出荷版のSTとほぼ同じものだった。カスタムチップと市販パーツを組み合わせて設計されており、集積度の高い単一の基板であり、標準およびカスタムポートを全て備えていた。
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