トマス西とは? わかりやすく解説

トマス西

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/11 03:54 UTC 版)

聖トマス西
ドミニコ会司祭
教会 カトリック教会
聖職
司祭叙階 1626年
個人情報
出生 1590年
肥前国松浦郡生月島
死去 1634年11月17日
肥前国長崎 西坂
両親 父:ガスパル西
母:ウルスラ・トイ
聖人
記念日 9月28日
崇敬教派 カトリック教会
称号 殉教者
列福 1981年2月18日
フィリピン
マニラ
列福決定者 ヨハネ・パウロ2世
列聖 1987年10月18日
バチカン
サン・ピエトロ広場
列聖決定者 ヨハネ・パウロ2世
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トマス西六左衛門(トマス にし ろくざえもん、1590年 - 1634年11月17日寛永11年9月17日))は、安土桃山時代から江戸時代初期にかけてのキリスト教カトリック)の司祭1987年に「聖トマス西と15殉教者」の一人としてカトリック教会聖人に列せられた。

生涯

1590年(天正18年)、ガスパル西の次男として肥前国松浦郡生月島(現在の長崎県平戸市)で誕生。母はウルスラ・トイ。両親は敬虔なキリシタンであり、自身もカトリックの幼児洗礼を受けた。幼少のころ有馬(現在の長崎県南島原市)のセミナリオで勉学に励み、同宿(教会や修道院で奉仕する人)になり、1620年マニラに渡る。1624年ドミニコ会に入り「ロザリオのトマス」の修道名を授かる。1626年、司祭に叙階され、帰国して迫害に苦しむ信者たちを励まし秘跡を授け、江戸幕府の役人の目から逃れてきた。しかし、ともに司牧にあたっていた同会のジョルダーノ・アンサローネ神父を看病している最中に捕らえられ、長崎に連行された。拷問を受け棄教を迫られたがそれに屈せず信仰を貫き、1634年11月17日(寛永11年9月17日)、西坂の丘で逆さ吊りの刑を受け殉教(死去)した[1]

同時期に殉教したドミニコ会関係者15人とともに、1981年マニラでカトリック教会の福者にあげられ、6年後の1987年ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世によって列聖された[1]。同時に列聖されたヤコボ朝長、ビセンテ塩塚とともに、日本人司祭として初めての聖人となった。

脚注

  1. ^ a b 聖トマス西と15殉教者”. カトリック中央協議会 (1988年8月30日). 2022年11月15日閲覧。

参考文献

  • フーベルト・チースリク『キリストの証し人』 聖母の騎士社

外部リンク

関連項目


トマス西

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聖トマス西と15殉教者」の記事における「トマス西」の解説

司祭1590年平戸生月出身1634年11月17日殉教

※この「トマス西」の解説は、「聖トマス西と15殉教者」の解説の一部です。
「トマス西」を含む「聖トマス西と15殉教者」の記事については、「聖トマス西と15殉教者」の概要を参照ください。

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