トキソイドワクチンと抗毒素療法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/26 22:37 UTC 版)
「外毒素」の記事における「トキソイドワクチンと抗毒素療法」の解説
詳細は「トキソイド」を参照 無毒化した毒素をトキソイドという。トキソイドは外毒素に対する中和抗体(抗毒素)を産出するためのワクチンとして能動免疫に用いられる。ジフテリア、破傷風、百日咳の発症には外毒素が主要な関与をしているため、予防のために3種混合ワクチン(DPTワクチン)が用いられる。 「DPTワクチン」も参照 また抗毒素は毒素を中和するので、すでに感染または発症している場合に抗毒素の投与を受ける(受動免疫)。破傷風に対してはヒト抗破傷風免疫グロブリン、百日咳にはヒト免疫グロブリン製剤(毒素や菌体に対する抗体が含まれていて軽症化に有用と考えられている)を用いる。ジフテリアやボツリヌス中毒の対してはウマを免疫して作った抗毒素血清を用いる。ウマ由来のためアナフィラキシーや血清病に注意が必要である。また抗毒素は毒素が細胞上の受容体に結合した後では有効ではないため、早期に投与する必要がある。
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