トウカイテイオー最後の産駒が7歳でデビュー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 09:38 UTC 版)
「2021年の日本競馬」の記事における「トウカイテイオー最後の産駒が7歳でデビュー」の解説
1991年の東京優駿(日本ダービー)など中央競馬のGIを4勝し、2013年8月に死んだトウカイテイオーの最後の産駒で、新冠町の乗馬施設「遊馬らんどグラスホッパー」で生まれたキセキノテイオー(牡7、北海道・岡島玉一厩舎)が、異例の7歳での競走馬デビューを目指していることが5月21日に報じられた。同馬はトウカイテイオーが死ぬ1か月ほど前にキセキノサイクロンに種付けされ、誕生後は競走馬としてデビューさせることも考えられたが、体格が小柄で他の馬より見劣りしたことから、乗用馬として施設に残されていた。母キセキノサイクロンは2003年8月に北海道に大きな被害をもたらした台風10号で洪水に流されながらも奇跡的に生還し、2004年にはホッカイドウ競馬で競走馬デビューした経歴を持っている(成績:4戦未勝利)。 ところが、2020年10月に行われた乗馬の長距離耐久レース(40キロの部)でキセキノテイオーが3位となったことで父譲りのしなやかな筋肉や心肺機能の強さが認められ、ホッカイドウ競馬でのデビューを目指すことになったという。将来はトウカイテイオーの血を残すべく種牡馬にする構想もあり、デビューにかかる費用や種牡馬用厩舎の建設費用はクラウドファンディングで募集する。 キセキノテイオーは6月15日に門別競馬場で行われた能力検査(第6競走、1000m)を受検したが、基準タイム(3歳以上未出走馬:1分9秒0)をクリアできなかった(走破タイム:1分10秒1)。その後、6月28日に能力検査(第4競走、1000m)を再受検したキセキノテイオーは1分8秒6の走破タイムで合格し、競走馬デビューの道が開けた。 キセキノテイオーは7月22日の門別競馬第1競走(3歳以上C4-5、ダート1000m、6頭)で競走馬として初出走。単勝3番人気に推されたが、勝ち馬から4秒6離された6着に終わった。
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