デスティニーの内部
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/05 00:19 UTC 版)
「デスティニー (ISS)」の記事における「デスティニーの内部」の解説
実験室の内部には、ラック、ラックのスタンドオフ、通路部のジャンパーがある。 ヨーロッパのコロンバスや日本のきぼう同様に、デスティニーの内部では各装置が国際標準実験ラックとシステムラックに格納されている。各ラックは、それぞれ約540kg(1,200ポンド)の重量である。デスティニーには全体で23台のラックを搭載でき、その内訳は右舷・左舷・上部に6台ずつと、底部に5台である。実験ラックには、取り外し可能なモジュール式ユニットにシステムハードウェアが格納されている。 デスティニーが ISS に運ばれた時は、電力、冷却水、空気浄化、温度・湿度制御の機能を持つ生命維持装置を格納した5台のラックだけが搭載されていた。STS-102 で多目的補給モジュール・レオナルドに積み込まれた7台のラックがデスティニーに運び込まれ、その後のミッションでさらにもう10台のラックが運搬された。STS-121 では、-80℃冷凍庫 (Minus Eighty Degree Laboratory Freezer for ISS : MELFI) がデスティニーに運ばれた。この冷凍庫は、ISS で試料や試薬を保管したり、試料や試薬の温度を維持したまま地球と宇宙の間を運搬することができる。(その後、このMELFIはきぼう内へ移設され、STS-128で2台目のMELFIが運ばれてデスティニー内に設置された。) 4つのスタンドオフ(セパレータ)により、個別のラックや実験室全体を出入りする配管や配線が通る空間が確保されている。それぞれのラック位置の底にあるスタンドオフに配管孔と端子があり、ここでラックの配管や配線が接続されている。 通路部のジャンパーには他のモジュールと接続される配管と配線が設置されている。
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