デザインとエルゴノミクス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/25 04:42 UTC 版)
「オリベッティ・プログラマ101」の記事における「デザインとエルゴノミクス」の解説
オリベッティはニューヨーク近代美術館の永久収蔵品がそれを証明するように、技術とデザインの両面に注力したことで有名であった。プログラマ101はその一例であった。技術の面では、開発チームは誰でも使える非常にシンプルな製品を提供することに注力した。ロベルト・オリベッティに呼び込まれたイタリアの若手建築家マリオ・ベリーニより前には、製品の人間工学(エルゴノミクス)と美学を気に掛けた者は居なかった。 私はロベルト・オリベッティから「進行中のある込み入ったプロジェクトのためにあなたに会いたい。」という電話を受けた日を思い出す。それはメカやプリント回路を積んだ箱の設計ではなく、人と暮らしを共にする何か、テーブルあるいはデスクに座って理解・交流の関係を始めるような人間的なもの、それまでのコンピューターは洋タンスほどの大きさであったためにこれは全く新しいもの、といった設計を伴っていた。私たちは洋タンスとはどんな関係を持つこともできなかった。実際、最も美しい洋タンスは壁の中に消えてしまった。しかしこれは洋タンスでも箱でもなく、あなたの個人的な付き人の一部になるために設計されたマシンだった。 —Mario Bellini, 2011, "Programma 101 — memory of the future"
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