デイヴィッド・チャムリー (第7代チャムリー侯爵)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > デイヴィッド・チャムリー (第7代チャムリー侯爵)の意味・解説 

デイヴィッド・チャムリー (第7代チャムリー侯爵)

(デイヴィッド・ロックサヴェイジ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/06 16:18 UTC 版)

第7代チャムリー侯爵
デイヴィッド・チャムリー
David Cholmondeley
7th Marquess of Cholmondeley
1992年のチャムリー侯
生年月日 (1960-06-27) 1960年6月27日(62歳)
出生地 イギリス イングランドチェシャーマルパス英語版チャムリー城英語版
出身校 ソルボンヌ大学
現職 映画監督・地主
所属政党 無所属英語版[1]
称号 第7代チャムリー侯爵
ロイヤル・ヴィクトリア勲章ナイト・コマンダー(KCVO)
配偶者 サラ
親族 第6代チャムリー侯爵英語版(父)

在任期間 1990年3月13日 - 2022年9月8日

貴族院議員
在任期間 1990年3月13日 - 現職
テンプレートを表示

第7代チャムリー侯爵デイヴィッド・ジョージ・フィリップ・チャムリー: David George Philip Cholmondeley, 7th Marquess of Cholmondeley, KCVO1960年6月27日)は、イギリスの貴族、政治家、映画監督。

父が爵位を継承する1968年までマルパス子爵(Viscount Malpas)、自身が爵位を継承する1990年までロックサヴェイジ伯爵(Earl of Rocksavage)の儀礼称号で称された。

映画監督としての芸名は「デイヴィッド・ロックサヴェイジDavid Rocksavage)」。

経歴

2011年5月25日貴族院議長ヘイマン女男爵(左から2人目)や庶民院議長ジョン・バーコウ(右から2人目)とともにアメリカ合衆国大統領バラク・オバマ(右端)にウェストミンスター宮殿を案内するチャムリー侯爵(左端)。

1960年6月27日、後に第6代チャムリー侯爵となるロックサヴェイジ伯爵ヒュー・チャムリー英語版(1968年に爵位継承)とその夫人ラヴィニア(旧姓レズリー)の第4子(長男)として生まれる[2]。チャムリー侯爵家はノーフォークホートン・ホール英語版チェシャーマルパス英語版チャムリー城英語版を所有し、マルパスに7,500エーカー (30 km2)もの地所を所有する大地主でもある[3]サンデー・タイムズ・リッチ・リスト英語版によるとチャムリー侯には約6000万ポンドの資産があり、富裕層の中でも特に富裕であるという[4]

イートン校に入学。1974年には女王エリザベス2世名誉小姓英語版を務めた[5]。フランスのソルボンヌ大学へ進学した[5]

1990年3月13日に父の死により第7代チャムリー侯爵位を継承し、貴族院議員に列した。またチャムリー侯爵家が共同世襲権を有する式部卿[注釈 1]に就任した[5]1999年の貴族院改革世襲貴族の議席は大幅に制限されたが、式部卿は貴族院に議席を持ち続けることになった[7]2010年5月25日から貴族院議員を休職中である[1]

2022年、女王エリザベス2世の崩御に伴って式部卿を退任した[8]。即位した国王チャールズ3世第7代キャリントン男爵英語版をその後任に指名した[9]

デイヴィッド・ロックサヴェイジ(David Rocksavage)の芸名で映画監督もしており、1995年にはトルーマン・カポーティの小説『遠い声 遠い部屋英語版』の映画化の監督を務めた[5]1997年公開のエリック・ロメール監督の『レネットとミラベル/四つの冒険』では小さな役で出演[10]2009年公開の『太陽の影英語版』でも監督を務めた[10]

栄典

爵位

1990年3月13日に父ヒュー・チャムリー英語版の死により以下の爵位を継承した[5]

  • 第7代チャムリー侯爵(7th Marquess of Cholmondeley)
    (1815年11月22日の勅許状による連合王国貴族爵位)
  • 第10代チャムリー伯爵(10th Earl of Cholmondeley)
    (1706年12月29日の勅許状によるイングランド貴族爵位)
  • 第7代ロックサヴェイジ伯爵(7th Earl of Rocksavage)
    (1815年11月22日の勅許状による連合王国貴族爵位)
  • 第11代ケルズのチャムリー子爵(11th Viscount Cholmondeley of Kells)
    (1661年3月29日の勅許状によるアイルランド貴族爵位)
  • 第10代マルパス子爵(10th Viscount Malpas)
    (1706年12月29日の勅許状によるイングランド貴族爵位)
  • 第10代チェスター州ナンツウィッチのチャムリー男爵(10th Baron Cholmondeley of Namptwich in the County of Chester)
    (1689年4月10日の勅許状によるイングランド貴族爵位)
  • 第9代ウェックスフォード県ニューボロのニューボロ男爵(9th Baron Newborough, of Newborough in the County of Wexford)
    (1715年4月12日の勅許状によるアイルランド貴族爵位)
  • 第9代アングルシー島のニューバラ男爵(Baron Newburgh, in the Isle of Anglesey)
    (1716年7月10日の勅許状によるグレートブリテン貴族爵位)

勲章

名誉職その他

家族

2009年6月にサラ・ローズ・ハンベリーと結婚し、彼女との間に以下の双子の兄弟と女児を儲けている[5]

  • 第1子(長男)ロックサヴェイジ伯爵アレクサンダー・ヒュー・ジョージ・チャムリー(2009-)
  • 第2子(次男)オリバー・ティモシー・ジョージ・チャムリー卿(2009-)
  • 第3子(長女)アイリス・マリナ・アイリーン・チャムリー嬢(2016-)

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ ウェストミンスター宮殿内で両院のいずれにも属さない部分(特に女王のお召し替えの間とロイヤル・ギャラリー)を管理する役職[6]

出典

  1. ^ a b Marquess of Cholmondeley”. www.parliament.uk. 2014年9月30日閲覧。
  2. ^ Lundy, Darryl. “George Hugh Cholmondeley, 6th Marquess of Cholmondeley” (英語). thepeerage.com. 2014年9月30日閲覧。
  3. ^ Caroline, Donald. "The new garden at Houghton Hall, King’s Lynn, Norfolk," The Times (UK). 11 May 2008.
  4. ^ "Sunday Times Rich List," The Times (London). 2008.
  5. ^ a b c d e f g h Lundy, Darryl. “David George Philip Cholmondeley, 7th Marquess of Cholmondeley” (英語). thepeerage.com. 2014年9月30日閲覧。
  6. ^ 前田(1976) p.199
  7. ^ 田中(2009) p.241
  8. ^ 『The Marquess of Cholmondeley』”. UK Parliament. House of Lords. 2022年9月19日閲覧。
  9. ^ Nast, Condé (2022年9月13日). “The Marquess of Cholmondeley replaced by Lord Carrington as Lord Great Chamberlain” (英語). Tatler. 2022年9月18日閲覧。
  10. ^ a b IMDb: David Rocksavage.

参考文献

 外部リンク

宮廷職
先代
第6代チャムリー侯爵英語版
式部卿
1990年 - 2022年
次代
第7代キャリントン男爵英語版
イギリスの爵位
先代
ヒュー・チャムリー英語版
チャムリー侯爵
1990年 - 現在
現職



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「デイヴィッド・チャムリー (第7代チャムリー侯爵)」の関連用語

デイヴィッド・チャムリー (第7代チャムリー侯爵)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



デイヴィッド・チャムリー (第7代チャムリー侯爵)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのデイヴィッド・チャムリー (第7代チャムリー侯爵) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS